元KADOKAWA代表取締役副社長・井上伸一郎さんによる著書『メディアミックスの悪魔 井上伸一郎のおたく文化史』が、星海社新書より3月19日(水)に刊行される。
自らが編集者として、漫画、アニメ、映画、文芸などのジャンルを跨いでメディアミックスの技法を切り拓いてきた井上伸一郎さん。
著者『メディアミックスの悪魔』では、彼が「おたく第一世代」として『鉄腕アトム』や『ウルトラマン』、『仮面ライダー』に心を躍らせた幼少期から、KADOKAWA副社長に就くまでを振り返る。
『月刊ニュータイプ』『月刊少年エース』で活躍した編集者・井上伸一郎
井上伸一郎さんはアニメ雑誌『アニメック』編集部を経て、1985年『月刊ニュータイプ』創刊に副編集長として参加。
1987年株式会社ザテレビジョンに入社。以後『月刊少年エース』などの雑誌や書籍の編集者、アニメや実写映画のプロデューサーなどを歴任した。
様々な作品で、アニメ化、漫画家、実写映画化、ドラマ化といったKADOKAWAの代名詞ともいえる多角的なメディアミックスを展開した。
2007年に株式会社角川書店代表取締役社長、2019年に株式会社KADOKAWA代表取締役副社長に就任。2024年にKADOKAWAを退職した。
現在はZEN大学客員教授、コンテンツ産業史アーカイブ研究センター副所長、KADOKAWAアニメ・声優アカデミーとKADOKAWAマンガアカデミーの名誉アカデミー長のほか、合同会社ENJYU代表社員などをつとめている。
9社統合を実施したKADOKAWAの屋台骨による一代記
『メディアミックスの悪魔 井上伸一郎のおたく文化史』の装画はCLAMPが担当。帯文によると、KADOKAWAの屋台骨としての井上伸一郎さんの「おたく一代記」となるようだ。
その中には、2013年に実施された経営統合──アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、角川書店、富士見書房、メディアファクトリーなど9社との合併──も含まれる。
同じく帯には、井上伸一郎さんが連載に携わった漫画『ファイブスター物語』で知られるデザイナー/漫画家の永野護さんから「ネットに氾濫する不正確な情報じゃないぞ これが80年代アニメ業界の(ほぼ)真実だ!」との言葉が寄せられている。
各章末には本書の聞き手で評論家の宇野常寛さんによる解説が収録。
また、刊行を記念して3月1日(土)には井上伸一郎さん、星海社の代表取締役社長で編集者の太田克史さんによるトークショーが開催される。
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