漫画『あずまんが大王』が突如電子書籍化されるも、不審な点があり注意が必要

漫画『あずまんが大王』が突如電子書籍化されるも、不審な点があり注意が必要
漫画『あずまんが大王』が突如電子書籍化されるも、不審な点があり注意が必要

『あずまんが大王』新装版の2巻/画像はAmazonから

4コマ漫画の名作『あずまんが大王』の電子書籍版がKindleストアにて販売されており、SNSですでに大きな話題となっているが、現時点では購入には注意が必要だ。

作者・あずまきよひこさんの漫画は『よつばと!』を含めて電子書籍化されていない。そのためファン待望の展開である一方で、販売ページに出版社の記載がない、奥付の発行日にも誤りがあるなど、不審な点がある。

価格もなぜか全4巻が1冊100円で、「Kindle Unlimited」の読み放題対象にもなっている。あずまきよひこさんも特に言及しておらす、真偽不明のまま販売されている。

待望の電子書籍化であれば読者としては喜ばしいしすでに購入者も多数いる様子で、取り越し苦労だとしたらそれに越したことはないものの、現時点では正規品ではないいわゆる「海賊版」である可能性も否定できない。

Kindleストアには現在、『あずまんが大王』はKADOKAWA/アスキー・メディアワークスによる全4巻と、小学館による新装版(なぜか1巻のみ)が販売されている。

KAI-YOUではKADOKAWAおよび小学館へ、本件についての問い合わせを行っている。

『よつばと!』と並ぶあずまきよひこの代表作『あずまんが大王』

『あずまんが大王』は、あずまきよひこさんが1999年〜2002年にかけて、漫画誌『月刊コミック電撃大王』で連載していた漫画。女子高校生たちの何気ない日常を描き人気を博した。

Webアニメ化などを経て、2002年にTVアニメ化。2006年には現在連載中の『よつばと!』と共に、文化庁による「日本のメディア芸術100選」マンガ部門に選出された。

完結後の2009年に小学館の漫画誌『月刊少年サンデー』での短期集中連載を実施。描き下ろしエピソードを収録した新装版(全3巻)が小学館から刊行された。

電子書籍化が待ち望まれているあずまきよひこ作品

前述の通り、あずまきよひこさんの漫画は『よつばと!』を含めて電子書籍化されていないため、電子書籍化を望む声は多い。

実は、『よつばと!』15巻が刊行された2021年2月には、あずまきよひこさんがXで「電子版は準備中で、次の巻が出る頃には出したいです」と投稿もしている(外部リンク)。

その“次の巻”に当たる16巻は2月26日に刊行されており、電子書籍化の続報が待たれているところだったため、なおさら話題を呼んでいる。

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