評論家/作家の紀田順一郎さんが、『日本賭博史』(ちくま学芸文庫)を2月6日(木)に刊行する。価格は1210円(税込)。
ちくま学芸文庫によれば、本書は双六(すごろく)、丁半、花札、富くじなど、賭け事から日本社会を考察した書籍。
「現在もなお残る定番の賭け事から、忘れ去られた昔の流行物、果てはイカサマの技術に至るまで」を紙面上に再現。「権力による禁圧の裏で新たな賭博が次々と生み出されてきた様を、豊富な図版とともに活写する」という。
解説は哲学者の檜垣立哉さんが担当した。
日本近代史や出版文化史など評論を発表してきた紀田順一郎
紀田順一郎さんは、1935年、神奈川・横浜生まれの評論家/作家。慶應義塾大学経済学部卒。
半世紀以上に渡り、日本の近代史や出版文化史を中心に評論を多数発表してきた。
1982年に発表した『幻書辞典』で推理小説家としてもデビュー。イギリスの小説家であるモンタギュウ・ロウズ・ジェイムズさんの著作の翻訳も手がけている。
2007年に刊行した『幻想と怪奇の時代』(松籟社)は、2008年度日本推理作家協会賞「評論その他の部門」を受賞。同年に文学区分で神奈川文化賞も受賞している。
紀田順一郎『日本賭博史』目次
『日本賭博史』目次
第一章 賭博史話
1 賭博の起源
2 古代の賭博
3 乾坤一擲の思想
4 江戸時代の賭博
5 賭博の定義と分類
第二章 近世賭博要覧
1 開 帳
2 江戸サイコロ賭博
3 江戸カルタ賭博
4 花合わせ(花札)
5 富 突
6 文芸賭博
7 ゼニとクジ
8 弓矢賭博
9 動物賭博
10 雑賭博
11 手目(詐欺)賭博
第三章 明治賭博史
1 変革期の賭博
2 競 馬
3 チーハー
4 明治の富くじ
5 花札(弄花)
6 トランプ・骨牌
7 撞球(玉突き)
8 天災・チイッパ
9 明治の詐欺賭博
10 〈社会〉賭博
第四章 現代賭博論
1 大正昭和の賭博
2 競馬・競輪・パチンコ
3 現代の富くじ
あとがき
主要参考文献
解説(檜垣立哉)
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