アニメ/特撮研究家・氷川竜介さんの新刊『空想映像文化論 怪獣ブームから『宇宙戦艦ヤマト』へ』(以下『空想映像文化論』)が、3月12日(水)にKADOKAWAから刊行される。定価は1980円(税込)。
帯コメントは庵野秀明さんが担当。「アニメと特撮の歴史書であり、テレビまんがという自分たちの創作を構成しているエレメントの文化論でもある、面白い本です」と紹介している。
『空想映像文化論』の帯付きカバー/画像はAmazonから
テレビまんがと呼ばれた作品から日本のアニメの独自性を考える
『空想映像文化論』は、かつて「テレビまんが」と呼ばれた1960〜70年代の作品群と特撮作品から、日本のアニメ文化の独自性を考える一冊。
『ウルトラマン』『仮面ライダー』『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』といった、現在も幅広い層で支持されているアニメと特撮作品が取り上げられている。
氷川竜介さんのXによれば、スタジオジブリの小冊子『熱風』で、2022年5月号から2023年4月号まで連載されていた「昭和アニメージュの功罪 テレビまんがの死と再生」を土台に、大幅に構成を見直して加筆したものだという(外部リンク)。
日本のアニメと特撮の歴史を見つめ続けてきた氷川竜介
『空想映像文化論』の著者である氷川竜介さんは、1958年、兵庫県生まれのアニメ/特撮研究家。日本のアニメおよび特撮作品の文化背景を詳細に綴る著述家として長年活躍してきた。
これまで、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員、毎日映画コンクール審査委員、東京国際映画祭プログラミング・アドバイザーなどを歴任。
現在は、明治大学大学院の特任教授として、日本におけるアニメーション文化の発展の歴史と特質を、特撮との相関を含めて研究している。
今回、『空想映像文化論』の帯コメントを寄せた庵野秀明さんが理事長をつとめる、特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)の副理事長でもある。
主な編著に『20年目のザンボット3』『日本アニメーションガイド ロボットアニメ編』『安彦良和アニメーション原画集『機動戦士ガンダム』』『細田守の世界――希望と奇跡を生むアニメーション』『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』などがある。
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