日本ロボットアニメの歴史を辿る──文化庁が調査報告書を公開

日本ロボットアニメの歴史を辿る──文化庁が調査報告書を公開
日本ロボットアニメの歴史を辿る──文化庁が調査報告書を公開

画像は「メディア芸術カレントコンテンツ」公式Webサイトより

文化庁が監修する、国内のメディア芸術に関する情報を発信するWebサイト「メディア芸術カレントコンテンツ」にて、8月12日(月)に、「日本アニメーションガイド ロボットアニメ編」と題した調査報告資料が公開された。

これは、国内のロボットアニメ史や玩具メーカーの動きにフォーカスしたもので、およそ90ページを超える資料に分かりやすくまとめられている。これまでのロボットアニメの文化史各年代を象徴する作品のリストなどが掲載されており、ボリューム満点となっている。「鉄腕アトム」から「ドラえもん」などの昔のヒット作から、2000年代の作品では、「創聖のアクエリオン」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ」、「マクロス F(フロンティア)」などの人気アニメなども網羅されている。なお、この調査報告資料は、現在、コチラから無料でダウンロードが可能だ。
国内のアニメーション、マンガ、ゲーム、メディアアートをもっと復興させる!
今回の調査報告資料は、文化庁が行っている国内のメディア芸術の復興と発展を目的としたプログラム「メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業」の一環事業として、森ビルが実施したものだ。視聴者やファンから高い評価を得た作品であっても、様々な視座から総体的に正しく認識し、評価する機会が少ないという現状から、さらに国内のアニメーション文化を振興させるために今回の公開に至ったそうだ。

調査報告資料の実施には、アニメーション作品の解説などをされているアニメーション評論家の氷川竜介さん、アニメーション制作会社・サンライズの文化推進室室長を務める井上幸一さん、そしてライターの佐脇大祐さんら3名のアニメーションの有識者が協力している。
特撮文化・技術の悲惨な現状
「メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業」では、以前の記事でもご紹介した2013年5月に、「新世紀エヴァンゲリオン」の監督などで知られる庵野秀明さんと、同じく映画監督の樋口真嗣さんが監修をつとめた「日本特撮に関する調査報告書」を公開している。その調査報告書では、庵野秀明さんが〝どうか、助けて下さい。特撮、という技術体系が終わろうとしています。〟といったコメントを残したことで、特撮の悲惨な現状が明るみになり、非常に話題となった。

今回の「日本アニメーションガイド ロボットアニメ編」では、日本のロボットアニメの歴史が分かりやすくまとめられている。是非ともこの資料が、日本のアニメーション文化のさらなる発展につながることを願うばかりだ。

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