広告制作/デザインを行う企業・日本デザインセンター(NDC)内に、デザイナー・有馬トモユキさんを筆頭とする部署「有馬デザイン研究室」が設立された。
有馬トモユキさんによると「アニメやゲームの世界観設計やアートスタイルを考えたり、空間からデバイスでの体験を束ねたディレクション、リサーチから仮説/具体までを試作する」ような研究室になるという。
アニメ/ゲーム分野から絶大な支持を得るデザイナー・有馬トモユキとは?
有馬トモユキさんは、2009年に日本デザインセンターに入社。その傍らでTATSDESIGN名義でのグラフィックデザインを中心に、商業コンテンツのプロモーションや自主的なプロジェクトを数多く展開してきた。
主な仕事では、TVアニメ『アルドノア・ゼロ』のアートワーク、ゲーム『学園アイドルマスター』のデザイン、書籍『ILLUSTRATION』シリーズの装丁デザイン、さくらインターネットの企業ロゴなどで知られている。
ポップカルチャー領域でのグラフィックデザインやアートワークにおいて、その名を目にすることも多いはずだ。
日本デザインセンター「有馬デザイン研究室」の目的とは?
今回の「有馬デザイン研究室」の設立について、有馬トモユキさんからお話をうかがうことができた。
設立の意図について、有馬さんは「アニメ/ゲームのデザインや企業のVI(ビジュアルアイデンティティ)の案件が拡大してきたことを受け、自分が良いなと思うお仕事を自由にしていたのですが、今回改めて活動体に名前をつけさせていただきました」としている。
活動内容は、やはり有馬さんが得意とするアニメ/ゲームに関連したデザインを中心に行っていくようだ。
現段階で所属するメンバーは、有馬トモユキさんと、同じくデザイナーの堀智洋さんの2名。堀智洋さんはグラフィックデザインだけでなく、建築の素養もあるという。
これについて有馬さんは「お互いに知識やスキルを補い合っていると思います。長年一緒に活動してきた友人のデザイナーやエンジニア、アーティストの方々とも引き続き一緒に働けたらと思っています」とコメントしている。
「部署として自主的な企画や活動も行っていく」
「有馬デザイン研究室」の設立によって、クライアントワークだけでなく、これまで有馬さんが行ってきた自主的なコンテンツやSF企画なども部署として行っていくことに。
研究室の名の通り、デザインの研究についても実施。「武蔵野美術大学・基礎デザイン学科の講師に加えて、ZEN大学という新設の学校で客員教授をやることになりました」として活動の変化も。
最後には「デザインの楽しさを広めていきたいです!」と有馬さんは意気込みを語った。

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