推しが覚醒する瞬間、見たことある?──VSinger「み音」が3Dライブに込めた軌跡と奇跡

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KAI-YOU編集部_音楽・映像部門

VSingerではない裏方“み音P”としての側面にも注目

ここまでVSingerとしての彼女を紹介したが、もう一つの側面にも注目したい。

このライブはVSinger・み音のパフォーマンスを観るだけの場ではなかった。彼女の裏方としての側面──“み音P”の活躍もうかがえたのである。

彼女はいわゆる個人勢。すなわち、自ら企画を立て、演出し、届けていく。新曲、新衣装、セットリストと振り付け。このライブではそれらの要素が編み上げられ、一つの物語となっていた。

もっとも、後日の配信で彼女が語った物語は「みなさんとミノンパークで出会って、テッテッテッテッ♪テンテンテンテン♪って行って、今日を迎えました。出会ってくれて、ありがとう!」なのだが。

無論、このライブは彼女一人で完成させたものではない。各楽曲の制作者や演奏者、衣装のデザインと3Dモデリングそれぞれのクリエイター、ライブのキービジュアルを描いたクリエイター、音響やモーション、配信を支えたスタジオスタッフ、そして手持ちカメラで彼女の“あざとさ”をすべて拾い上げた星夜(セイヤ)さん──多くの協力者とともに成し遂げたステージである。

しかし、全員の協力を結び付け、一つの方向に導いたのは、他でもないみ音さんのビジョンだ。彼女のプロデュース能力が無ければ、このようなライブにならなかったはずだ。

日頃は親しみを込めて「ponkotsu」と呼ばれている彼女だが、このライブを観た後では、その優秀さを認めざるを得ないだろう。「能ある鷹は爪を隠す」と言うが、いじられキャラでいるのは彼女のセルフプロデュースの一環なのかもしれない。そんな考えさえよぎるほど、この日のライブは素晴らしい体験になった。

み音初のソロオフラインイベントはデスゲーム?

彼女には「実はデスゲームが好き」という一面もある。8月2日(土)に彼女主催の「Death or Minon」と題したファンミーティングが予定されているが、そのコンセプトは彼女の提案でデスゲームになったという。

また、バーチャルな存在でありながら大阪の会場でファン一人ひとりと「リアルハイタッチ」を交わすという。どのような形で行なわれるかは明かされていない(デスゲームというコンセプトゆえに、詳細は伏せられているようだ)

このデスゲームがどれほどの“強度”なのかは、彼女を一度知れば自然とわかるだろう。彼女によると「自分のことをはじめて知った人でも楽しんでいただける内容」らしい。不穏な空気感はあるが、このファンミーティングもまた“楽しいデスゲーム”になるに違いない。

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