仕事や勉学に追われる日々の中、ふとした時に「旅がしたい」と思う人も多いのではないでしょうか。遠い海外はもちろん、近場のちょっとおもしろい場所でも。
そんな軽い「旅がしたい」欲求を、手軽に満たしてくれるのが旅動画。YouTubeにはこの手のジャンルの動画がたくさんあります。
そんな旅動画の中で、筆者が個人的にオススメしたいのが、VTuber・敷嶋てとらさんのVlog。落ち着いた、わかりやすい内容に、"VTuberの実在感"が伴った旅動画には、唯一無二の魅力が宿っています。
動画投稿メインで幅広く活動する個人勢VTuber・敷嶋てとら
敷嶋てとらさんは、2021年5月に活動を開始した、企業に所属していない個人勢VTuber。
動画投稿を中心に活動しており、撮影や編集はもちろん、3Dモデル作成、イラスト、ブックデザイン、サムネイル制作なども自身で手がける多芸な人材。オリジナル曲も数曲持っています。
リスナーネームは「社員」。ファンの方が敷嶋てとらさんのロゴを「企業のロゴっぽい」という理由で『アーマード・コアⅥ』の機体デカールに使い始めたところ、なぜか「敷嶋重工」という架空の企業の社歌がつくられ、そこから「社員」呼びが定着した……という不思議な経緯で生まれたそうです。(外部リンク)
投稿動画の内容は様々。歌動画、機材レビュー、漫画紹介、VRChat動画、好きなお酒に関する動画などなど。その中でも特に異彩を放つのがVlogです。
"実在感"が目を引く敷嶋てとらのVlog
敷嶋てとらさんのVlogは実写メイン。様々な場所を旅する動画が多くを占めています。
実写動画はいまやVTuberにとってめずらしくありませんが、敷嶋てとらさんの動画は「敷嶋てとらさん自身」が自然に実写映像に混ざる点が大きな特徴。街を歩き、時には佇む様子が、動画中に自然に挿入されます。
敷嶋てとらさんがそこにいるような自然さも魅力のひとつ。/画像は香港旅行Vlogより
メタ的な表現をすると、動く3Dアバターを映像に合成している形。ただ合成するだけでなく、影の調整、フォーカス調整、手ブレによって、うまい具合に実在感を生み出しています。
また、ただ訪れるだけでなく、動画中では状況説明や解説も豊富。落ち着いた声色と聞き取りやすい発声のおかげで、Vlogにほどよい情報量が添えられます。
VTuberが届ける、落ち着いた旅動画
前後編の香港旅Vlogでも、絶妙なスポットを訪れています。/画像は香港旅行Vlogより
このVlogシリーズは、東京都内の散策に始まり、2025年3月には海外編として香港の旅Vlogが投稿。人生初の海外旅行を、ドキドキしながらも楽しむ様子が映されています。
市に招かれて、島根県江津市で一泊二日の旅へ/画像は島根県江津市旅行Vlogより
2025年5月には、このシリーズによるプロモーション動画も公開。「東京から一番遠いまち」として有名な島根県江津市に招かれ、自然と伝統芸能が根付く地域で一泊二日の旅程を満喫しています。
落ち着いた雰囲気だけど、散歩・旅の目的ははっきりしていて、解説などもあってわかりやすい。VTuberの動画である以上に「良質な旅動画」として、多くの人にオススメできる動画シリーズです。
ちなみに、上記で述べた通り、敷嶋てとらさんの活動はとても幅広いです。Vlogから興味を持った人は、ぜひ敷嶋てとらさんのチャンネルを眺めてみてください。PCの電源を交換したり、クラフトコーラを自作してラムコークをつくったりと、一味違う動画が待っていますよ。

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