ペーパークラフト作家のTakeo Hayashi(林たけお)さんがXで公開した仮面作品の動画が、1万件超のリポスト/7万件のいいねを集めて話題となっています。
特に反響が多いのは、装着者の顎の動きに連動して動く仮面の口部です。まるで仮面そのものが生きているかのような自然な動き……これが紙で出来ているんだから驚きです!
ハロウィンの仮装や、作品によってはコスプレにも活用できるでしょうか。仮面を付けて喋っているだけでちょっとした注目を集めそう。
そんな作品のこだわりや制作の流れについて、制作者である林たけおさんに話を聞きました。
【画像】林たけおさんが制作してきたペーパークラフト作品特撮作品のヒーローたちに影響を受けた紙の仮面
林たけおさんは、こうした仮面など様々な作品を手がけているペーパークラフト作家です。
仮面であればサイバーパンク風のものや動物をモチーフにしたものがあり、Web上で購入することもできます。
制作する作品は様々ですが、“仮面”が多いとのこと。その理由は特撮ヒーローにあるのだとか。
「1960年代生まれなので、当時の特撮ヒーロー(特にダークヒーロー)に強い影響を受けているからでしょうか。販売中のペーパークラフトキット『狐之顎(キツネノアギト)』がスマッシュヒットしてくれたので、需要を認識したことも大きいと思います」とのこと。
それこそ『仮面ライダー』を筆頭に、特撮作品には様々なマスクが出てくるので納得です。
ペーパークラフトの制作では珍しい“曲線折り”が生み出す立体的な造形
話題になっている仮面は2つの作品を組み合わせたものだそうですが、もともと一つであったかのように違和感なく噛み合っています。
どうやってつくっているのかと言えば、最初に「フリーハンドで紙を切り貼りして原型をつくるところ」からはじまるのだとか。
そして「原型を制作後、Adobeのillustratorで清書して、構造の不備や組み立て難い箇所がないか、何度も実際に組み立てを繰り返し」て完成までこぎつけると教えてくれました。
最初の「フリーハンドで紙を切り貼りして原型をつくる」という点だけでも、素人には到底真似できない職人芸なのでしょう。
こだわりは、ペーパークラフトとしては珍しいという「曲線折りを使って紙を立体化したところ」だそうです。
曲線折りとはその名の通り、平面の紙を曲線を描くように折っていき、立体的な造形を生み出す手法です。これも簡単には真似できそうにありません。
しかし大丈夫。素人でも扱えるキットとして販売される予定です。林たけおさんお手製の解説書(これをつくるのが地味に大変なのだとか)に従えば、組み立ても容易でしょう。
販売時期は未定なので、林たけおさんのXを逐一チェックして続報を待ちましょう。
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