イラストレーター/漫画家・安倍吉俊さんの画業30周年を記念した原画展「円環帰点」が、7月5日(土)から8月31日(日)まで東京・渋谷のDéesse space caiman shibuyaで開催される。
『serial experiments lain(シリアルエクスペリメンツレイン)』『灰羽連盟』など、安倍吉俊さんが関わってきたアニメの原画を中心に、30年間の画業の歩みを振り返る展覧会となる。
※安倍吉俊の「吉」は旧字
90年代から活躍するイラストレーター安倍吉俊
安倍吉俊さんは、1994年に講談社主催の漫画新人賞「アフタヌーン四季賞」で準入選を果たすと、その後イラストレーター/キャラクターデザイナー/漫画家と多彩なフィールドで活動している。
代表作としては、放送25周年をきっかけに展開が活発化している実験的メディアミックス作品『serial experiments lain』のキャラクターデザイン原案が有名だ。
ほかにも、『NieA_7(ニア アンダーセブン)』では原作/キャラクターデザイン/漫画、『灰羽連盟』では原作/脚本/キャラクターデザイン、『TEXHNOLYZE(テクノライズ)』ではキャラクターデザイン原案を担当してきた。
どこか陰鬱さやダークな雰囲気を漂わせる独特のキャラクターやイラストは、国内外で高い評価を得ている。
等身大の“いま渋谷に存在する玲音”の原画を展示
展覧会「円環帰点」では、それら安倍吉俊さんが携わってきたアニメ作品に関わる原画を中心に展示。
1990年代から現在に至るまでに描かれた下絵や設定画などの貴重な原画に加えて、“いま渋谷に存在する玲音”(※『serial experiments lain』のキャラクター)を描き下ろした等身大の原画や、最新の印刷技術による特殊加工作品も登場。
作品群を通じて、時代を越えて偏在し続けるキャラクターや安倍吉俊さんが作品そのものと相互に影響し合ってきた30年の「円環」、そして本人の創作の「帰点」を探る構成となっている。
展覧会は前期(7月5日〜8月3日)と後期(8月7日〜8月31日)の2部構成。会場では新作グッズの販売やイベントの開催も予定されている。続報を待とう。

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イベント情報
円環帰点 安倍吉俊 画業30周年記念展「serial experiments lain」「灰羽連盟」から現在まで
- 会期
- 2025年7月5日(土)~8月31日(日)
- 前期:7月5日~8月3日/後期:8月7日~8月31日
- 会場
- Déesse space caiman shibuya(東京都渋谷区神南1-13-4 IDOビルB1)
- 開場時間
- 12:00〜20:00(最終入場 19:45)
- 休廊日
- 祝日を除く月・火・水
- 入場料
- 1000円(グッズ付き入場料:1800円)
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