実写映画の新作も発表され、改めて注目を集めているアメコミヒーロー・スパイダーマン。
実は、1978年に「スーパー戦隊」や「仮面ライダー」といった特撮シリーズでお馴染みの東映が制作した、日本版のスパイダーマンが存在するのをご存じでしょうか?
もし、“東映版スパイダーマン”が現在まで続いていたら一体どうなっていたのか、やっぱり変身ベルトとかを使っているんじゃないか?──そんなロマンを現実にしてしまった人がいるんです……!
クモ入りカプセルを装填! こだわりがつまったスパイダーマン変身ベルト
今回紹介するのは、レゴ(LEGO)で制作されたスパイダーマンの変身ベルト。
ベルトを巻き、クモが入ったカプセルを装填! 腕につけたリモコンのレバーを押すとベルトが変形する。ゴテゴテ感がたまらないですよね。
装填するクモが入ったカプセルも本格的/画像は特撮妄想くんチャンネルから
この夢のベルトを実現してしまったのは、YouTubeチャンネル「特撮妄想くん」を運営するビル川さん。
ピアノトリオバンド・dcpやアートロックバンド・クロロフィルムのメンバーのドラムとして活動するミュージシャンでもあり、YouTubeチャンネルで公開されている動画のBGMは、所属バンドが担当しています。
手首のリモコンを操作するとベルトが変形!/画像は特撮妄想くんチャンネルから
ビル川さんはこのベルトにどんなロマンを込めたのか、本人に聞いてみました。
東映版『スパイダーマン』が現在まで続いていたら? 妄想を現実に
──ビル川さんはもともとレゴが好きだったのでしょうか?
ビル川さん(以下、ビル川) 小学生の頃は誕生日やクリスマスプレゼントによくレゴを所望していました。
──今回の動画は2023年3月に公開されたものです。これまでにもレゴを使って「仮面ライダー」の変身ベルトや武器などをつくられていますが、きっかけは何だったのでしょうか?
ビル川 もともとコロナ禍で暇な時間ができたのをきっかけに、子供の頃よく遊んでいたレゴに大人版の「レゴ®テクニック」シリーズがあることを知りました。
通常のレゴと比べてパーツ同士の接合力が強いという特徴から、「仮面ライダー」の玩具のようにガシガシ遊べるものがつくれるのではないか、と考えたのがはじまりでした。
変形時にカプセルが自動で装填されるギミックも。歯車などのパーツで様々な機構が組み込まれている/画像は特撮妄想くんチャンネルから
──その中でも“存在しないスパイダーマンの変身ベルト”をつくられた理由を教えてください。
ビル川 制作のきっかけは“様々なヒーローがもし仮面ライダーだったら”というコンセプトで変身ベルトをつくろうと思ったこと。その第1弾としてスパイダーマンのベルトを作成しました。
つくっている最中は、“東映版スパイダーマン”が仮に現在まで続いていたら、こうした変身ベルトも存在したかもしれない……と思い非常にワクワクしましたね。
デザインにはスパイダーマンの意匠を取り込み、小道具もこだわって制作/画像は特撮妄想くんチャンネルから
──最後に、今回の変身ベルトでこだわった点を教えてください。
ビル川 こだわった部分は、自動変形・自動装填・発光の3ギミックの両立と、蜘蛛っぽい見た目、そしてスパイダーマンの目の意匠を取り入れたところです。
もし変身音声をつくれたのなら、東映版スパイダーマンの“あのSE”を現代風にアレンジしたり……という妄想もしていました。

この記事どう思う?
関連リンク
連載
日夜生み出されるポップな動画たちを短く紹介する人気連載。 ソーシャルメディアやまとめブログ、バイラルメディアなど、 動画系コンテンツへの注目は常に集まっていますが、 KAI-YOUでは「POP」を軸に、話題の動画を紹介していきます。
0件のコメント