漫画『にじさんじ』の主役は花畑チャイカと剣持刀也
漫画『にじさんじ』のジャンルは、ハイテンションギャグとでも言いましょうか。怒涛のボケとツッコミの勢いで読ませるタイプの作品です。メインキャラクターは、グループの初期から活動している花畑チャイカさんと剣持刀也さんの2人。舞台はチャイカさんがマスターをつとめるお悩み相談のバーで、剣持さんはチャイカさんに無理やりバイト(?)をさせられているようです。
このバーに、にじさんじのメンバーが悩みを相談しにくるという体で話が進んでいくのが主な流れとなっています(チャイカさんと剣持さんが出てこない番外編や、おまけ漫画も多数あります)。 記事公開時点(2月3日)の最新話までに登場したライバーは、上記2人のほかに、月ノ美兎さん、壱百満天原サロメさん、不破湊さん、樋口楓さん、でびでび・でびるさん、葛葉さん、加賀美ハヤトさん、甲斐田晴さんの8人。
基本的に1人ずつ登場し、チャイカさんと剣持さんとわちゃわちゃしているのですが、人によってはその弾けっぷりが凄まじいことに。
特に剣持さんは1話からずっとアゴをイジられています。にも関わらず、1巻のあとがきコメントで「この作品がにじさんじの正しい歴史です」と書いているのですが、良いのでしょうか。 チャイカさんもチャイカさんで、脱ぐわ踊るわ局部を露出するわ(一応見えない)でやりたい放題。ノリは完全にコロコロギャグのそれです。『絶体絶命 でんぢゃらすじーさん』にギャグ漫画のイロハを学んだ世代としては熱い。
そのほか、月ノ美兎さんは雑草を貪り謎ノ美兎に翻弄され、サロメさんは納凸企画の悪夢を再現させられています。
でろーんさんは思わぬ可愛さを発揮しているし、でび様は「うんち!!!!!!!!!!!」って言ってて楽しそう。あとめちゃくちゃかわいい。かわいさ悪魔級。
剣持さんの度量の広さよ。
作者・ベラボウの愛が伝わる小ネタの数々
じゃあ何でもかんでもやりたい放題しているのか? と言えばそれは少し違います。本編には、それぞれのライバーが配信などで披露したエピソードや企画などを元にしたであろう描写・小ネタが散りばめられており、作者・ベラボウさんの愛が端々に感じられるのです。
にじさんじやライバー個々のファンであればあるほどそれは嬉しいものでしょうし、「こんなところまで見たのか! 知っているのか!」と驚くこともあるかもしれません。
そして、そもそもコロコロギャグとにじさんじライバーたちの相性が良い。
チャイカさんと剣持さんは言うまでもなく、他のライバーたちもコロコロギャグでいじられても許されるキャラクターの持ち主です。コロコロへの適正が高い。そんなライバーが集うにじさんじだからこその作品と言えるでしょう。
日々ライバーの配信を追いかけ、イベントが決まれば抽選の結果が待ち遠しく、グッズが出ればあれもこれも欲しくなる。そんな忙しいリスナーの皆さんも、たまには童心に帰って、頭空っぽにして読める本作を楽しんではいかがでしょうか。
推し応援する息抜きにもなれば、さらに推しが好きにもなる。そんが読後感を味わえるはずです。
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連載
テーマは「漫画を通して社会を知る」。 国内外の情勢、突発的なバズ、アニメ化・ドラマ化、周年記念……。 年間で数百タイトルの漫画を読む筆者が、時事とリンクする作品を新作・旧作問わず取り上げ、"いま読むべき漫画"や"いま改めて読むと面白い漫画"を紹介します。
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:9592)
△コロコロギャグいじりが許される
◎本人達がやってる事がコロコロギャグのそれなので、再現してるだけ
本人のポーズ、食べてる物、小物……
どれをとっても大抵元ネタがあるのはすごい!