カードゲーマーの間で人気沸騰中の漫画『かみあそび!~カードゲーマー少女の日常~』の1巻が、12月11日に刊行されました。
新人作家による新作ながら、発行元の講談社は紙書籍に特製カードを特典として付けており、何としても売るぞ!という気合いを感じます。
それほどの期待がかけられる理由とは? 年間数百タイトルの漫画を読む筆者の連載「漫画百景」。第五十五景目のタイトルとして、本作がカードゲーマーに熱い支持を受ける理由と共に紹介します。
文月いつか×森もりんの新人コンビが届けるカードコメディ『かみあそび!』
『かみあそび!~カードゲーマー少女の日常~(以下『かみあそび!』)』は、原作者・文月いつかさんと作画・森もりんさんのコンビによる新作として、7月27日に連載が開始されました。掲載媒体は、講談社の公式漫画アプリ「コミックDAYS」です。
主なキャラクターは、トレーディングカードゲーム(TCG)初心者の嵐山風花と、カードゲーマーの同級生・火継焔、土門早苗、瀧川みなもの4人。
ある日間違えてカードショップに入ってしまった風花が、学校では影の薄い同級生の火継を店内で発見。
本作オリジナルのカードゲーム『アルケミックバーサス(アルバサ/AV)』で遊んでいるところを見て、TCGに興味を持ったことで、カードと罵声が飛び交う日常の幕が上がるのでした。
「カードゲーマー風呂はいらない問題」をぶった斬る
『かみあそび!』は、今や定番になった“女子高校生×コンテンツ漫画”の流れを踏襲しています。『ゆるキャン△』に代表される、可愛い女の子たちが何かしらの趣味嗜好にハマっていくというプロットの漫画です。
そして物語の中で、そのコンテンツにしかない魅力を深堀りしていくのですが、『かみあそび!』においては尖った掘り方をしています。それがカードゲーマーのへの容赦のないディスりです。
1話から隙あらばカードゲーマー特有の悪癖を揶揄しています。同じジャンルの他作品と一線を画す大きな特徴です。
Xでたまに(たまにという頻度ではないかもしれませんが)やいやい言われている「カードゲーマー風呂はいらない問題」を、2話の冒頭でさっそくネタ化。
暗に「風呂に入れ」「服は洗濯しろ」とメッセージを込めていて笑いました。
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連載
テーマは「漫画を通して社会を知る」。 国内外の情勢、突発的なバズ、アニメ化・ドラマ化、周年記念……。 年間で数百タイトルの漫画を読む筆者が、時事とリンクする作品を新作・旧作問わず取り上げ、"いま読むべき漫画"や"いま改めて読むと面白い漫画"を紹介します。
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