羽生竜王も趣味として行うチェスの「フィッシャールール」をベースに、持ち時間は各5分、1手指すごとに5秒が加算される。1局20~30分ほどで決着がつく超早指しの「最速・最強」棋士決定戦となる。
藤井聡太七段も参戦するトーナメントは、動画配信サービスのAbemaTVにて、6月17日(日)20時から開幕する。
空前のブーム、将棋漫画も次々新連載
1年7カ月で三段階という異例のスピード昇段を果たした藤井聡太七段。その活躍が大いに貢献し、現在“空前の将棋ブーム”とされている。『週刊少年ジャンプ』(集英社)の「紅葉の棋節」はじめ、『月刊コミックバンチ』(新潮社)の「将棋指す獣」など、各漫画誌で次々とプロ棋士監修の将棋漫画が始まり、将棋ブームを端的に物語っている。
メディアでも将棋報道が増える中、AbemaTVでも新しい決定戦が発表された。
超早指しのAbemaTVトーナメント
トーナメントは、A組からC組の予選に各4人の棋士が参加。1回の顔合わせで三番勝負を行い、先に2勝した棋士が勝利となる。リーグ戦ではこの三番勝負を2度制した棋士が各組2人ずつ勝ち上がり、計6人が決勝トーナメントに進出する。
予選に参加するのは、藤井聡太七段をはじめ、順位戦A級で活躍する阿久津主税八段、叡王戦七番勝負で初タイトルに挑戦中の高見泰地六段ら12人。
決勝トーナメントには、将棋界初の「永世七冠」を達成した羽生竜王に加え、久保利明王将がシード棋士として登場する。
羽生竜王自身も「初めての試みというところもありますし、どういった反響というか、反応が返ってくるのか楽しみです」と意気込みを見せている。
AbemaTVでは、6月17日20時から、毎週日曜20時に予選を計6回、決勝トーナメントは計7回にわたって放送する予定。
羽生善治竜王(永世七冠)のコメント
早指しの『棋戦』というのは公式戦でもあるんですけど、それをもっと速くというのは、なかったというのもあります。10代の頃だと、一手10秒とかで対局したり、あるいは5分切れ負けでやったりとか、あるといえばあるんですけど、切れ負けにしてしまうと、単なる時計の叩きあいになってしまうので、将棋の要素を最後まで残しながら早く指して、それがファンのみなさんに楽しんでもらえるようになってくれれば。初めての試みというところもありますし、どういった反響というか、反応が返ってくるのか楽しみです。AbemaTIMESより
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