1982年3月のオープンから創業36年。近くの将棋会館へ出前することでも知られ、藤井聡太七段が頼んだメニューでも注目された同店。
料理の出すスピードの早さや、定食屋としての雰囲気の良さも高評価だった「みろく庵」。すでに将棋棋士やファンからは次々と悲しみの声が上がっている。
多くの棋士に愛された老舗料理店
みろく庵は将棋会館が近いこともあり、羽生善治九段、丸山忠久九段、加藤一二三九段ら、トップ棋士が利用していたのは有名な話だ。将棋ファンからは「聖地」として親しまれているみろく庵。2017年には快進撃を続けた藤井聡太さんが対局中に出前をとった「豚キムチうどん」に注目が集まった。 同じメニュー目当てに、多くのファンが足を運び一躍人気メニューになるほどの反響があった(外部リンク)。
BuzzFeed Newsの報道によると、閉店理由は建物の建て替えであり、「36年とみろく(庵)」の語呂合わせというコメントも掲載されている(外部リンク)。
「みろく庵」をよく利用していたKAI-YOU編集部が気になること
実はKAI-YOUでも、2017年にオフィスを千駄ヶ谷に移転後、徒歩30秒という立地とメニューの豊富さから頻繁に利用している。千駄ヶ谷にはランチが美味しい店がほぼないのも理由の一つだ。閉店が報じられた翌日8日に行ってみると、普段は15時までのお昼の営業時間が14時30分の時点で準備中に。聞けば「品物がなくなってしまった」という。 時間を改めて夜営業のスタートとなる17時に訪店。座席の半数以上が埋まるなど、いつもと比べても多くの客が訪れていた。
ひとつ気になったのが、看板猫の存在だ。この日は姿を見せなかったが、閉店後にかわいらしい姿を見れなくなるのは残念だ(どうやら貰い手をゆるく募集しているらしい)。
みろく庵閉店にひふみん「将棋界をごはんで支えてくださった」
みろく庵の閉店にTwitterでは悲しみの声が広がっている。ひふみんの愛称で親しまれる棋士の加藤一二三さんは「将棋界を対局時の出前いわゆる勝負ごはんで支えて下さったみろく庵様閉店の報に寂しい思いでおります」と心境を告白。将棋を題材にしたライトノベル『りゅうおうのおしごと!』の作者・白鳥士郎さんも「将棋ファンにも優しいお店でした…」とツイート。
ほかにも、多くの将棋関係者や利用者から、閉店を惜しむ声が寄せられている。
将棋界を対局時の出前いわゆる勝負ごはんで支えて下さったみろく庵様閉店の報に寂しい思いでおります。トマト大好きひふみんのため当時メニューになかった冷やしトマトを用意してくださり、カキフライ定食&チキンカツ定食のダブル定食を注文したのもみろく庵様でした。
— 加藤一二三@3/7 CXアウトデラックス23時00分〜23時40分 (@hifumikato) 2019年3月8日
長年ありがとうございました。
みろく庵さん閉店…
— 白鳥士郎 (@nankagun) 2019年3月7日
『りゅうおうのおしごと!』本編には登場していませんが当然取材はしていて、あとがきにその事を書いています。
何より、丸山先生の『唐揚げ増量』の謎に迫ったインタビューは、みろく庵さん無しには生まれなかった。
将棋ファンにも優しいお店でした…https://t.co/QoqRthhOVE pic.twitter.com/SAljB441gR
正式に発表されたようなのでようやくツイします。みろく庵さん36年間お疲れ様でした…!三浦新手の肉豆腐餅追加、高見じょい豆腐新手、永瀬ミックス雑炊定跡、そして藤井聡太ブームでの大注目等など、沢山の話題を生み出してきた名物店が無くなってしまうのはとても残念です。 https://t.co/yBX9kN59YA
— 松本 渚@将棋めし (@matsumon23) 2019年3月7日
千駄ヶ谷のスピードスターそして千駄ヶ谷最後の良心といわれるみろく庵、閉店の報にショック。多分、漫画そばもんで将棋会館にそばを配達してるのもみろく庵。もち、藤井七段にもみろく庵。注文の電話を受けながら作るから、配達が早いのもみろく庵だったんだよ!
— 片桐孝憲 (@tarbrick) 2019年3月7日
将棋メシでおなじみの「みろく庵」が閉店と聞き、C級2組順位戦で昇級を決めた佐藤和俊六段のインタビューの後、駆けつけましたが、今日はもう閉店でした。残念。「肉豆腐定食」は棋士の出前の定番です。 pic.twitter.com/nGhcC4zgZy
— 村瀬信也 (@murase_yodan) 2019年3月7日
有名店の閉店相次ぐ…
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