HUNTER×HUNTER

はんたーはんたー

『HUNTER×HUNTER』は漫画家・冨樫義博による少年漫画作品。『週刊少年ジャンプ』で連載(休載)中。綿密かつ複雑に構成された設定、ストーリー、演出、魅力的なキャラクターによって、日本漫画史を更新し続けている名作。しかし累計500回を越える記録的な休載回数をも誇っている。

HUNTER×HUNTER

ストーリー

くじら島に住む少年・ゴンは、大人でも釣れなかった巨大な沼の主を見事釣り上げる。それは育ての親であるミトに、主を釣ることができたらハンター試験を受けてもいいと言われていたからだ。3年前、ゴンは死んだと聞かされていた父親のジンがハンターとして生きていたことを知る。その時から父親と同じハンターになること、そして父親を探すことを決めたのだった。こうしてゴンの長い旅が始まった。

くじら島を出航した船は激しい嵐の中を進んだ。最初の嵐で、船に乗っていた志望者の大半はリタイアしてしまう。しかし実はこの航海自体が、志望者を試す試験でもあったのだ。嵐をものともしなかった志望者はゴン、レオリオクラピカの3人。レオリオとクラピカは些細なことで口論になり、決闘まで始めてしまう。しかし海に落ちそうになった船員を3人が協力しあい助けたことで、彼らはすぐに打ち解けたのだった。

テーマ

『HUNTER×HUNTER』では、ヘーゲルにおける止揚の概念が行き届いた物語設計が施されている。登場人物たちは常にあらゆる理不尽な二択、あるいは複数の困難が同時に迫られるが、それらの解をより高度なジンテーゼとして導き出す、といった手法が多く取られている。

また、少年漫画の王道であるビルドゥングロマンスも採用しており、主人公のゴンとその仲間たちの精神的・身体的・道徳的成長も細かに描かれている。

RPG的漫画

作者である冨樫義博は連載当初『HUNTER×HUNTER』を「RPG」的漫画だと語っている。その後、作中ではMMORPGを模したゲーム「グリード・アイランド(G.I)」を登場させ、より露骨にPRG的な物語設計を全面に出すなどしている(なお、「G.I」のアイディア自体は前作である『レベルE』からも見て取れる)。

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