12月12日に発売された『週刊少年ジャンプ』2023年2号の巻末に掲載された『HUNTER×HUNTER』の作者コメント欄には「スタッフの種花です。掲載分とその後の30話は全て4年前に書いた物で早く今書い<義博>」との記述が。
現在掲載中のエピソードでは、豪華客船の中で広まる感染症など、コロナ禍を想起させるモチーフも見られます。これが4年前に描かれていたとしたら驚愕です。
豪華客船で広まる感染症、4年前に描かれていたとは思えない共時性
『HUNTER×HUNTER』は、2018年11月26日に前回の連載休止が始まってから、約4年後となる2022年10月24日に連載が再開。現在は4年前の掲載分から続いて、豪華客船・ブラックホエール号内で繰り広げられるカキン王国の王位継承戦と、並行して繰り広げられるマフィア・軍などが入り乱れる勢力争いが描かれています。
その中に登場する「エイ=イ一家」の組長・モレナは「恋のエチュード(サイキンカンセン)」という、唾液を介して人間を念能力者(発症者)にする能力をもっています。
発症者たちは人を殺すとレベルアップして、自身の能力の発現や新たな感染源となることができるというものです。
唾液(飛沫)による感染をモチーフとした能力や、それが豪華客船で密かに拡大していくというモチーフは、新型コロナウイルスが流行しだした初期の頃を想起させ、時事性を取り込んだ描写だと思われていましたが……。
もちろん掲載にあたって調整は行われているでしょうが、これが4年前に描かれていたのだとしたら、感染症をモチーフにするにあたってのリアリティや切り口、その物語への取り込み方は、さすがとしか言えないでしょう。
今の世界は4年後に『HUNTER×HUNTER』に反映される…?
冨樫義博さんの公式Twitterで発信されている原稿の進捗は、400話分を最後に止まっています。最新『週刊少年ジャンプ』2023年2号に掲載されたのが398話なので、あと2話で現行の掲載がストップする可能性もあるかもしれません。
現在の冨樫義博さんが何を見て、何を構想しているのか……?
今起きていることは、4年後に『HUNTER×HUNTER』で再び描かれるかもしれない。そう思うと、日々身の回りに起きていることがより刺激的になり、楽しく過ごせそうです。
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連載
1998年より『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した漫画家・冨樫義博さんが描く『HUNTER×HUNTER』。 主人公のゴン=フリークスが父親であるジンを探すためハンターとなり、キルア、クラピカ、レオリオといった仲間達との絆を深めながら、未知なる敵との戦いを描きます。 緻密に計算された高度な攻防と読者の予想を上回り続ける展開で人気を博す一方、非常に寡作なことでも知られ、現在までに500回以上の休載を繰り返していることも話題となりました。 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』超特集では、そんな本作に魅せられたKAI-YOUの面々が、作品にまつわる疑問や伏線などを考察するコラム記事を執筆。ときには座談会も実施しながら、一読しただけでは伝わりづらい冨樫義博作品に通底する思想を紐解きます。
15件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:6342)
14件コメントあるかと思ったら、暇な人が一人で頑張っているだけだった(笑)
匿名ハッコウくん(ID:6339)
「だとしたら」ってなんだよ。
勝手に想像して勝手に賞賛して。こうやってデマが広がって行くわけか
匿名ハッコウくん(ID:6338)
言ってることを真に受けるのもね
描けないからこんなに休載してるのは無視か
四年まえに考えても実際にかいてるのは最近だろうに