海獣の子供

かいじゅうのこども

『海獣の子供』は、五十嵐大介による日本の漫画作品。第38回日本漫画家協会賞優秀賞、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品。

海獣の子供

概要

五十嵐大介初の長編漫画作品。海と人の交わりという壮大なテーマを壮絶な画力によって描く。

2006年2月号から2011年11月号まで小学館の漫画雑誌『月刊IKKI』にて連載。

2019年6月、STUDIO4℃の制作によって劇場アニメーション化。主題歌を米津玄師、音楽を久石譲が手がけ話題となる。配給は東宝映像事業部。

ストーリー

ハンドボール部に所属する中学生琉花は、トラブルで夏休み早々部活禁止になってしまう。

やさぐれた彼女は、シューズを買うためのお金で東京へ行き、そこで海の生物と交感する力をもつ不思議な少年、海と出会う。翌日、琉花は父親の勤務する水族館で、海と再び会い、父親に海の面倒を見ることを命じられた。

いなくなった海を探しに浜辺に出た琉花は、海の双子の兄、空とも出会う。海と比べ軽い性格の空に、琉花は反発しながらも交流を深めていく。

同時期、海には隕石が落ち、世界では「白斑」を持つ魚が光となって消える現象が多発していた。

米津玄師「海の幽霊」について

米津玄師は今まで全作品のジャケットイラストを自ら手がけてきたが、シングル「海の幽霊」では初めて五十嵐大介さんに依頼。

全編『海獣の子供』の本編映像によって表現された「海の幽霊」のMVは、米津玄師としても自身最速で再生回数1000万回を突破。

その歌詞の内容からファンの間では2019年4月に亡くなったwowakaへの追悼曲の意を込めているのでは? と話題になっていたが、ナタリーのインタビューで米津は「今回の曲の歌詞とフル尺ができあがって、アレンジをやり直している最中に、俺の親友が死んだんですよね。で、本当に偶然でしかないんだけど、できあがった歌詞を見ていると、なんだか俺が彼に向けて歌っているようにしか聴こえなくて」と語った。

劇場版のキャスト・スタッフ

キャスト

  • 安海琉花 - 芦田愛菜

  • 海 - 石橋陽彩

  • 空 - 浦上晟周

  • ジム・キューザック - 田中泯

  • アングラード - 森崎ウィン

  • デデ - 富司純子

  • 安海正明 - 稲垣吾郎

  • 安海加奈子 - 蒼井優

スタッフ

  • 原作:五十嵐大介「海獣の子供」(小学館 IKKI COMIX刊)
  • 監督:渡辺歩
  • 音楽:久石譲
  • 主題歌:米津玄師「海の幽霊」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
  • キャラクターデザイン・総作画監督・演出:小西賢一
  • 美術監督:木村真二
  • CGI監督:秋本賢一郎
  • 色彩設計:伊東美由樹
  • 音響監督:笠松広司
  • プロデューサー:田中栄子
  • 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(国際共同製作映画)
  • 配給:東宝映像事業部
  • アニメーション制作:STUDIO 4℃
  • 製作:「海獣の子供」製作委員会

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