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月刊IKKI

げっかんいっき

月刊IKKI(げっかんイッキ)は、かつて小学館が発行していた月刊漫画雑誌。2000年に『ビッグコミックスピリッツ』の増刊「スピリッツ増刊IKKI」として誕生し、2003年に『月刊IKKI』として独立月刊化。2014年9月25日発売の11月号をもって休刊した。

月刊IKKI 創刊号

概要

創刊編集長は江上英樹。創刊時から「コミックは未だ黎明期である」というコピーを掲げ、既存の漫画ジャンルや市場のセオリーにとらわれない作品を積極的に掲載した。

松本大洋林田球五十嵐大介鬼頭莫宏オノ・ナツメ青野春秋いがらしみきお西島大介中村珍白井弓子ら個性的な漫画家が執筆。

ドロヘドロ』『ぼくらの』『海獣の子供』『Sunny』『ナンバーファイブ 吾』『俺はまだ本気出してないだけ』『WOMBS』『金魚屋古書店』など、後に映像化や国内外での評価につながる作品を多数送り出した。

商業漫画誌でありながら作家性や実験性を強く尊重した誌面を特徴とし、2000年代から2010年代前半のオルタナティブな漫画文化を象徴する雑誌の一つとして知られている。

代表的な作家と作品

月刊IKKIには、独自の作風を持つ漫画家が多数参加した。

代表的な作家と作品には以下がある。

『ヒバナ』へ受け継がれた作家と作品

2015年3月、小学館は『ビッグコミックスピリッツ』の増刊として新たな青年漫画誌『ヒバナ』を創刊した。

『ヒバナ』には林田球の『ドロヘドロ』、オノ・ナツメの『ふたがしら』、青野春秋の『スラップスティック』など、IKKIから複数の作品が移籍。

東村アキコ鎌谷悠希ら新たな漫画家も加わった。

ただし『ヒバナ』も2017年8月発売号をもって刊行を終了。その後『ドロヘドロ』は『ゲッサン』へ移籍するなど、それぞれの作品は別の場所で連載を継続していった。

オルタナティブな漫画文化を象徴する雑誌

月刊IKKIは、大手出版社である小学館から刊行されながら、商業的な王道とは異なる漫画表現を積極的に提示した雑誌だった。

『ドロヘドロ』のダークファンタジー、『海獣の子供』の圧倒的な自然描写、『ぼくらの』のシビアなSF、『Sunny』の私小説的な人間ドラマなど、掲載作品のジャンルや絵柄にはほとんど統一性がない。

その代わりに共通していたのが、漫画家それぞれの固有の表現や世界観を重視する姿勢だった。

休刊から10年以上が経った後も、掲載作品のアニメ化や再評価が続いている。

2026年には元編集長の江上英樹が、新たなWeb漫画レーベル「MANGABU!」の統括編集長に就任。『月刊IKKI』で培われた、既存の漫画誌の枠にとらわれず作品を送り出す編集思想は、その後の漫画文化にも引き継がれている。

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