映画にも登場する「新江ノ島水族館」にある相模湾大水槽をバックに実施された対談では、米津さんの五十嵐作品との出会いや『海獣の子供』への想い、「相当悩みました」という楽曲の制作秘話などを展開。
2人のクリエイターの対談は、映画や楽曲ファンのみならず、これから芸の道を志すクリエイター志望の若者にとっても見逃せない内容だ。
米津さんが何を想い、どんな出会いがあって「海の幽霊」をつくり上げたのか。配信もスタートした楽曲を聴きながら、深淵なる美しい音楽の世界にどっぷりと浸かってもらいたい。
米津玄師が初めてジャケットを依頼した「海の幽霊」
6月7日(金)に公開されるアニメ映画『海獣の子供』の主題歌として制作された米津さんの新曲「海の幽霊」。米津さんは今まで全作品のジャケットイラストを自ら手がけてきただけあり、「海の幽霊」で初めて五十嵐さんに依頼したことも話題を呼んでいる。 全編『海獣の子供』の本編映像によって表現された「海の幽霊」のMVは、米津さんとしても自身最速で再生回数1000万回を突破。
制作をつとめるアニメスタジオ・STUDIO4℃が描く、繊細でもありながらダイナミックな自然や生き物、人物の描写が全編を通して描かれている。
自然への畏敬描く『海獣の子供』に集結した才能
『海獣の子供』は、五十嵐大介さん初の長編漫画であり、中学生の少女とジュゴンに育てられた2人の少年たちを中心に繰り広げられる幻想的な物語。アニメ映画化にあたって制作を担当するのは立体的な映像表現に定評があるアニメスタジオ・STUDIO4℃。第31回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した映画『鉄コン筋クリート』などを手がけている。
キャストには主人公の琉花役に芦田愛菜さん、海役に石橋陽彩さん、海の兄・空役に浦上晟周さん、ほかにも稲垣吾郎さんや蒼井優さんらが決定している。
数字で知る米津玄師というクリエイター
2018年末のNHK紅白歌合戦への出場も印象的だった米津さんは、「ハチ」の名のでボーカロイドシーンを席巻し、2012年に「米津玄師」としての活動を開始したシンガーソングライター。その楽曲はいずれも高く評価され、反響の大きさは多くの記録や数字としても残っている。
同年11月には4枚目のアルバム「BOOTLEG」を発表し、オリコン週間アルバムランキング1位、iTunes週間チャート1位、Billboard Japan週間チャート1位をはじめウィークリー1位の23冠という快挙を達成。
同曲は日本レコード協会にて「史上最速」の200万DL認定など音楽史に残る記録を達成。またデジタルダウンロードと合わせて300万セールスを超え、驚異の“トリプルミリオンセールス”も記録している(ビルボードジャパン調べ)。
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