『海獣の子供』久石譲インタビュー映像公開 「映画音楽のセオリーから離れた」

映画『海獣の子供』久石 譲 オフィシャルインタビュー映像

絶賛上映中の映画『海獣の子供』の音楽を手がけた、久石譲さんのオフィシャルインタビュー映像が公開された。

インタビューでは本作で仕掛けた、従来誰もやっていない映画音楽の制作や、作品の魅力について語られている。

幻想的な生命誕生の物語『海獣の子供』

自然世界への畏敬を独自の漫画表現で読者を魅了し続ける漫画家・五十嵐大介の『海獣の子供』を、映画『鉄コン筋クリート』で第31回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、世界から注目を浴びるSTUDIO4℃が映像化した本作。

中学生の少女・安海琉花とジュゴンに育てられた2人の少年たちを中心に繰り広げられる幻想的な生命誕生の物語だ。
【6.7公開】 『海獣の子供』 予告2
主演は14歳ながらにして数々の映画・ドラマ・CMにて幅広く活躍する芦田愛菜さんがつとめ、石橋陽彩さんや浦上晟周さんといったフレッシュな若手から、森崎ウィンさん、稲垣吾郎さん、蒼井優さんら実力派キャストが集結。

米津玄師さんが書き下ろした自身初の映画主題歌「海の幽霊」も大きな話題を集めている。

あえて映画音楽のセオリーから距離を取る

「音楽を状況に付けるか、心情に付けるか」という映画音楽のセオリーから距離をとって、観客が主体となってイメージし、音楽と映像が共存できるように今回の音色を紡いでいったという久石譲さん。

また、映画音楽が効果音楽と同一化している作品が多くなってきており、表現媒体の制作陣が昔の音響方法を取っていてはいけないとも。

指揮を執る久石譲さん

作品についても、「観る人のイマジネーションをきちんと駆り立てるもので、アンテナを貼っていればこれほど面白い作品はない」とその魅力を語っている。

筆者も公開日翌日に『海獣の子供』を鑑賞したが、圧巻の映像表現と、無意識的に入り込んでくる映画音楽には息を飲んだ。

五十嵐大介さんが生み出し、STUDIO4℃が色と動きを付け、久石譲さんが新たな命を吹き込んだ“音”、これらに注目すると、作品をより深く堪能することができるだろう。

(c)2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会

音楽の布陣が極厚

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作品情報

海獣の子供

原作
五十嵐大介「海獣の子供」(小学館 IKKICOMIX 刊)
キャスト
芦田愛菜 石橋陽彩 浦上晟周 森崎ウィン 稲垣吾郎 蒼井 優 渡辺 徹 / 田中泯 富司純子
スタッフ
監督/渡辺 歩 キャラクターデザイン・総作画監督・演出/小西賢一 美術監督/木村真二
CGI 監督/秋本賢一郎 色彩設計/伊東美由樹 音響監督/笠松広司 プロデューサー/田中栄子
音楽
久石譲
主題歌
米津玄師「海の幽霊」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
アニメーション制作
STUDIO4°C
配給
東宝映像事業部

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