『SWITCH』最新号はジブリ特集 川上量生の責任編集

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『SWITCH』最新号はジブリ特集 川上量生の責任編集
『SWITCH』最新号はジブリ特集 川上量生の責任編集

『SWITCH Vol31. No12.』の表紙

2013年11月20日(水)に発売されるカルチャー雑誌『SWITCH』にて、川上量生さんの責任編集による「スタジオジブリ」の特集が組まれる。

スタジオジブリ見習い・川上量生

川上量生さんは、「niconico」などのWebサービスの運営で知られる株式会社ドワンゴの創業者であり、代表取締役会長として知られている。さらに2011年からはスタジオジブリの名プロデューサー・鈴木敏夫さんに弟子入りする形で「見習い」としてスタジオジブリへ入社。2013年7月に公開された宮崎駿監督作品『風立ちぬ』では「プロデューサー見習い」としてクレジット掲載されている。また、2013年8月には、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなどの企画や制作を行う株式会社カラーの取締役に就任したことでも、世間を賑わせた。

表紙は『かぐや姫の物語』

この2013年という1年間は、スタジオジブリにとって激動の1年であった。宮崎駿監督の『風立ちぬ』公開と、監督引退表明。そして、高畑勲さんの14年ぶりの新作となる『かぐや姫の物語』の公開。川上さんを責任編集に迎えた今号では、転換期を迎えるスタジオジブリの現在をドキュメントする1冊となるようだ。

プロデューサーの鈴木敏夫さんをはじめ、ジブリ作品のキャッチコピーを数多く手がけた糸井重里さんなど、スタジオジブリと深く関わってきた人々も登場し、読み応えのあるものに仕上がっている様子。

今号の表紙になっている、2013年11月23日(土)に公開の『かぐや姫の物語』は、日本最古の物語『竹取物語』をモチーフとした「人間・かぐや姫の真実の物語」を描いた作品で、なんと製作期間8年にも及ぶ超大作。今号では、その制作現場の風景も読むことができる。ジブリ作品でお馴染みの久石譲さんの音楽や、数多くのジブリ背景や美術を手掛けてきた男鹿和雄さんの職人技やアフレコの舞台裏などもたっぷり書かれているようだ。

『夢と狂気の王国』イベントでトークショーも

2013年11月16日(土)に公開予定の映画『夢と狂気の王国』。スタジオジブリの「今」や人間模様を、数々の新人監督賞を受賞した若手女性監督の砂田麻美さんが映し出す作品だ。なお、本作では川上さんが初めて映画プロデューサーを務めている。

その公開を記念したイベントが、2013年11月15日(金)に新宿バルト9にて開催される。イベントでは、川上さんと、同じくスタジオジブリで鈴木さんに師事し、現在はProduction I.Gのプロデューサーである石井朋彦さんによるトークショーも行われる。今後の日本のアニメーションの未来について語るという内容で、観覧は無料となっている。

また、世界最速で今作を見ることのできる公開記念イベントでは、監督・高畑勲さん、原案・脚本等に宮崎駿さんが携わった、まさにジブリの原点といえる作品『パンダコパンダ』も同時上映されることが決まっている。上映会イベントのチケットは残りわずかとなっているので、まだ買っていない人はお早めに。トークショーや舞台挨拶はニコニコ生放送で生中継されるので、忙しい人や遠方の方はタイムシフトもお忘れなく。

ちなみに『かぐや姫の物語』の公開を記念して、日本テレビでは、11月22日(金)に『火垂るの墓』、29日(金)に『おもひでぽろぽろ』と監督・高畑さんの代表作を2週にわたって放送する。『火垂るの墓』後半には、『かぐや姫の物語』の特別映像も流れるそうだ。こちらも見逃せない。

執筆者:あそうまお
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