カラーとドワンゴが新会社「バカー」設立 インディーゲーム開発を支援

カラーとドワンゴが新会社「バカー」設立 インディーゲーム開発を支援
カラーとドワンゴが新会社「バカー」設立 インディーゲーム開発を支援

βακαのコーポレートロゴ

POPなポイントを3行で

  • カラーとドワンゴが新会社バカー(βακα)設立
  • 取締役に庵野秀明と川上量生
  • 代表は、「ねとぽよ」編集長で知られる斉藤大地
株式会社カラーと株式会社ドワンゴによる共同出資で、株式会社バカー(βακα)が設立された。

インディーゲームを中心とした個人によるコンテンツ開発の支援と、メディアミックスを含む国内外へのコンテンツ展開を主な事業とする。

取締役は、『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られるカラーの代表取締役社長・庵野秀明さん、ドワンゴの取締役CTO・川上量生さんの2人。そして相談役はスパイク・チュンソフト の代表取締役会長である中村光一さんが名前を連ねている。

「殺戮の天使」生み出してきたマガジンメンバーが中心

バカーは、ドワンゴが運営する自作ゲームマガジン「電ファミニコゲームマガジン」メンバーが中心となり設立された。

同マガジンはこれまで、関連書籍の累計発行部数120万部突破、2018年中のアニメ放送開始も決定している大ヒットフリーゲーム「殺戮の天使」などを生み出してきた。

「殺戮の天使」のキービジュアル

印象的なバカーという社名は、ギリシア語で「詰め物」を意味する言葉からとられている。代表取締役には、ドワンゴで自作ゲーム事業を牽引してきた斉藤大地さんが就任した。インターネット同人「ねとぽよ」編集長などをつとめてきた人物だ。

バカー設立にあたって、編集者やWeb/アプリディレクター、海外パブリッシング担当者などを募集。特に、作家とともに作品を世に出し事業の根幹を担う編集者を強く求めるとした。

同時に、インディーゲームの新人賞作品募集も開始している。

以下プレスリリースより。

現代のコンテンツ産業には2つの大きなトレンドがあると私達は考えます。1つはハリウッド映画や所謂AAAタイトルのゲーム作品等に見られる、企業によるコンテンツ開発の大規模化・長期化です。複数の企業が連携しながら多くの人員・予算を結集し、マーケティングデータに基づいて作品を作るようになりました。もう1つはインディゲームやVOCALOID作品など、個人が開発したコンテンツの隆盛です。PhotoshopやUnity等ミドルウェアの発達と、SNSや動画投稿サイト等プラットフォームの普及によって、多くの才能ある個人がヒット作家となる可能性が開けました。しかし個人のコンテンツ開発それ自体を企業が支援する適切なあり方は、まだ見つかっていないのが現状です。

そこで私達は、コンテンツ開発を行う個人を直接支援し、クリエイティビティを最大化するためにβακαを設立しました。

会社設立にあたっては、カラーの庵野秀明氏とドワンゴの川上量生氏に助言を頂き、両社出資のもとで立ち上げました。社名のβακαは、ギリシア語で「詰め物」を意味する言葉です。インターネットの登場以降、コンテンツを盛る容器の数・種類は爆発的に増えましたが、何を詰めるべきかは見えないままです。私たちはそれこそを考え続けます。

コンテンツ産業において、個人のコンテンツが企業のコンテンツに伍するには様々な困難が伴いますが、私達はそこに挑みます。それこそが従来のコンテンツ産業が作ることのできない作品、コンテンツ産業が見過ごしてきた層に感動をもたらす作品を生む、唯一の方法と考えているためです。また個人の作家性があるコンテンツは世界中で求められており、コンテンツの海外展開を開発段階から支援することも私達の役割です。

βακαでは作家と作品が生まれる場に立ち会い、世界中のフィクションを必要とする世代に二人三脚で発信していく仲間を募集しています。「世界中の人の心を動かす作品をゼロから創りたい」「最もフィクションを必要とする10代のために作品を創りたい」という志を持った方は、奮って採用にご応募ください。 「カラー・ドワンゴの共同出資による新会社「株式会社バカー」設立 および人材募集のお知らせ」の「設立にあたって」を引用

庵野秀明について

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