本書は、ゲーム情報のニュースサイト・4Gamer.netで、ゲーマー人生自慢をしたかった川上さんの4年間にわたる連載をはじめ、イベント「ニコニコ超会議」の総括にいたるまでの経緯や、川上さんが感じるウェブサービス、ネットコミュニティなどについて、18人の著名人と議論を交わした対談集となっている。
今回の電子特別版では、単行本には未収録だった「今のオンラインゲームは気に入らない」「ジブリは決して続編を作らない有名ゲームスタジオのようなもの」の2編を新たに追加。ゲストには、ユビキタスエンターテイメント代表取締役社長・清水亮さん、ウェブメディア・ナタリー創設者の一人である津田大介さん、SF作家の藤井太洋さんなどが名を連ねている。
なお、記事執筆時点ではKindleストアにて91%オフとなる180円でダウンロード販売されている。
コアゲーマー・川上量生が語る!
動画にコメントがつけられる画期的なサービスで、ニコニコ動画やニコニコ生放送を世に広めてきたドワンゴ。2012年にはニコニコ動画の世界を地上に再現したリアルイベント「ニコニコ超会議」、2015年にはゲームやゲーム実況という文化に特化したイベント「闘会議」を開催するなど、ネットだけでなく、ネットと融合させながらリアルな世界でも斬新な企画を実現してきた。そんなドワンゴの創業者であり、屈指のコアゲーマーでもある川上量生さんは、4Gamer.netにて各界の著名人との対談企画を連載。その内容は雑談をしているようで、時に白熱した議論を展開することもあり、長らくの間、書籍化が期待されてきた。
ゲストには、前述以外にもエンジニアの伊藤直也さんや、プログラマーのやねうらおさん、ハッピーエンド評論家の海燕さんなどが登場する。
廃ゲーマーを採用し、「ニコニコ超会議」では「リアルとネットの融合」を試み、2014年10月には出版大手のKADOKAWAと統合したドワンゴは「コンテンツとサービス」を今後どのように展開していくのだろうか。
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書籍情報
「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」 電子特別版
■目次
1. 世の中で一番面白いゲームは「現実」
2. 「事業成功させるための方法論」について
3. 「ひろゆき」みたいな人間が増えていくと、人類は滅亡する!
4. “コンテンツの定義”を見つけた
5. あのとき君は、どうして「Player Kill」ばかりしていたの?
6. 今は”無駄なこと”が不足しているから、僕らは「ニコニコ超会議」をやったんです
7. オンラインゲームでのチームマネジメントは会社の経営に通じる
8. コミュニティサービスの本質ってどこにある?
9. 会社経営はクソゲー過ぎる!
10. ゴミ拾いばかりしてたら「夢の島」が出来ちゃった!
10.5 経営者こそもっと社畜になるべき!
11. 「ネットとリアルの和解」がニコニコ超会議の役割――ニコニコ超会議2の総括する
12. ゲームの周りに凄い才能が集まっていた――日本のコンテンツ業界を振り返る
13. 津田大介の”本性”を見た!
14. 絵文字の生みの親が語るiモード開発の舞台裏。ドコモがアップルになれなかった理由とは――?
15. 「BM98」を開発した伝説的なプログラマー登場! 将棋電王トーナメント、なんで勝てたんですか?
16. 将棋電王戦は、21世紀を生きる人類を映し出す鏡なのかも
17. なぜ今、努力しないで成功する物語がはやるのか?
18. 「普通はこうだから」って意見とは戦っていきたい――ニコニコ超会議3を総括する
19. 人類は「機械が生み出す知財」にどう向き合うべきか
●電子特別版付録その①「今のオンラインゲームは気に入らない」
●電子特別版付録その②「ジブリは決して続編を作らない有名ゲームスタジオのようなもの」
●おまけのあとがき対談「論理と愛と賢さについて」
●特別付録 「ゲームリスト・ゲーム年表・ドワンゴ年表」
麻生巖、伊藤直也、海燕、栗田穣崇、清水亮、谷川浩司、津田大介、藤井太洋、森栄樹、やねうらお、阿部大護、川上量生、佐藤辰男、佐野将基、平信一、千野裕司、中野真、伴龍一郎、横澤大輔らが登場。
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