アカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデングローブ賞において、日本の作品が同賞を受賞するのは今回が初となる。
今回は『君たちはどう生きるか』の他に、『すずめの戸締まり』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『マイ・エレメント』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『ウィッシュ』がノミネートされていた。
また、『君たちはどう生きるか』の音楽を手がけた作曲家・久石譲さんも作曲賞にノミネートされていたが、同賞は映画『オッペンハイマー』のルートヴィッヒ・ゴランソンさんが受賞している。
【ゴールデングローブ賞アニメ映画賞受賞作品】
2006年:カーズ
2007年:レミーのおいしいレストラン
2008年:ウォーリー
2009年:カールじいさんの空飛ぶ家
2010年:トイ・ストーリー3
2011年:タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
2012年:メリダとおそろしの森
2013年:アナと雪の女王
2014年:ヒックとドラゴン2
2015年:インサイド・ヘッド
2016年:ズートピア
2017年:リメンバー・ミー
2018年:スパイダーマン:スパイダーバース
2019年:ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒
2020年:ソウルフル・ワールド
2021年:ミラベルと魔法だらけの家
2022年:ギレルモ・デル・トロのピノッキオ
2023年:君たちはどう生きるか
宮崎駿10年ぶりの長編映画『君たちはどう生きるか
『君たちはどう生きるか』は、宮崎駿さんが原作・脚本・監督を担当したスタジオジブリ制作のアニメーション映画。宮崎駿監督が『風立ちぬ』(2013年)公開後の引退宣言を撤回し、7年かけて完成させた。
太平洋戦争の最中に火事で母親を失った少年が、不思議な青サギに導かれ異世界に迷い込む物語が描かれた。
宮崎駿監督による10年ぶりの長編映画でありながら、2023年7月14日の公開日まであらすじ、声優キャスト、主題歌など、作品に関する情報がほとんど明かされない異例の対応でも話題になった。
米国で高評価、『千と千尋』以来のアカデミー賞にも期待
『君たちはどう生きるか』は、アメリカでは2023年12月8日から公開。公開から3日間のオープニング興収(先行上映含む)で約1280万ドル(約18億6000万円)を記録し、全米週末興行収入ランキング1位を獲得していた。
その後、第89回ニューヨーク映画批評家協会賞でアニメ映画賞を受賞。ほか複数の映画賞を受賞するなど高い評価を獲得し、注目を集めている。
ゴールデングローブ賞での受賞によって、アカデミー賞の長編アニメ部門における、『千と千尋の神隠し』以来となる日本作品の受賞も期待される。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント