円城塔、品田遊らがAIテーマにSF小説を書き下ろし 早川書房からアンソロジー刊行

円城塔、品田遊らがAIテーマにSF小説を書き下ろし 早川書房からアンソロジー刊行
円城塔、品田遊らがAIテーマにSF小説を書き下ろし 早川書房からアンソロジー刊行

『AIとSF』(画像はAmazonより)

日本SF作家クラブが編集する、書き下ろしのSF作品を集めたアンソロジー『AIとSF』が5月23日(火)に早川書房から発売される。

同書は、これまでにも「ポストコロナ」のような、まさに今我々の身に起きている環境の変化をテーマとしてきたアンソロジーシリーズの第3弾。

今回は、今まさに時代を動かしている「AI」をテーマに、全22篇が収録。作家陣には芥川賞受賞作家の円城塔さんや、星雲賞受賞作家の野尻抱介さんなどが名を連ねる。

激動の最前線に対峙するアンソロジー

日本SF作家クラブ編の書き下ろしアンソロジーは今回で第3弾。これまでには第1弾『ポストコロナのSF』、第2弾『2084年のSF』の2冊が刊行されている。

今回の『AIとSF』は、議論を巻き起こしている画像生成AI、ChatGPTをはじめとする対話型AIなど、AI技術を主軸にしたアンソロジー。

公式noteでは収録された作品たちについて「その進化に晒された2025年大阪万博までの顛末、チャットボットの孤独、AIカウンセラーの献身からシンギュラリティまで、22名の作家が激動の最前線で体感するAIと人類の未来」と紹介されている。

作家陣には、2012年に『道化師の蝶』で芥川賞を受賞した円城塔さんや、計測制御・CADプログラマー、ゲームデザイナーの経歴を持ち、『ふわふわの泉』で第33回星雲賞を受賞した野尻抱介さんが参加。

さらに、ダ・ヴィンチ・恐山名義でのWEBライターとしても活動している品田遊さんなも参加している。

■目次
■まえがき 大澤博隆

・準備がいつまで経っても終わらない件 長谷敏司
・没友ぼっとも 高山羽根子
・Forget me, bot 柞刈湯葉
・形態学としての病理診断の終わり 揚羽はな
・シンジツ 荻野目悠樹
・AIになったさやか 人間六度
・ゴッド・ブレス・ユー 品田 遊
・愛の人 粕谷知世
・秘密 高野史緒
・預言者の微笑 福田和代
・シークレット・プロンプト 安野貴博
・友愛決定境界フラターナル・ディシジョン・バウンダリ 津久井五月
・オルフェウスの子どもたち 斧田小夜
・智慧練糸 野﨑まど
・表情は人の為ためならず 麦原 遼
・人類はシンギュラリティをいかに迎えるべきか 松崎有理
・覚悟の一句 菅 浩江
・月下組討仏師 竹田人造
・チェインギャング 十三不塔
・セルたんクライシス 野尻抱介
・作麼生そもさんの鑿のみ 飛 浩隆
・土人形と動死体 If You were a Golem, I must be a Zombie 円城 塔

■この文章はAIが書いたものではありません 鳥海不二夫

各篇解説 鯨井久志/鈴木 力/冬木糸一/宮本裕人

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