日本で最も長い歴史を誇るSF賞「星雲賞」の第51回受賞作品が発表。
「日本長編部門」に小川一水さんの『天冥の標』、「海外長編部門」に劉慈欣さんの『三体』、「アート部門」にはシライシユウコさんが輝いた。
同賞では、2021年3月13日〜14日に第59回日本SF大会「F-CON」内にて贈賞式が実施される予定だ。
前年度中に発表されたSF作品の中から、日本SF大会の参加者のファン投票によって受賞作品を決定する。 参考候補作は厳密なノミネートではなく、公式で挙げられた候補作以外にも要件を満たす前年度の作品や活動であれば投票が可能。
9つの部門に分かれており、媒体を問わず幅広いSF作品を対象にしているのが特徴だ。
時間・空間ともに壮大なスケールの世界観を丸10年で10巻かけて描いたスペースオペラは、現在シリーズ全10巻(17冊)をひとつにまとめた合本版が配信されている。
「海外長編部門」には、国内でもベストセラーを記録した劉慈欣さんの中国SF『三体』が受賞を果たした。
11年遅れで翻訳されるやいなや発売から1週間で10刷を記録、同作の2部となる『三体 黒暗森林』も6月に発売されており、今なお注目を集める作品だ。 また、「アート部門」には、SF作家の故・伊藤計劃さんの『ハーモニー』や、芥川賞受賞作家・円城塔さんの『エピローグ』の単行本表紙を手がけるシライシユウコさんが輝いている。
そのほか、道満晴明さんの『バビロンまでは何光年?』とDCコミックスを原作とした久正人さんの『ニンジャバットマン』が「コミック部門」に、漫画家・篠原健太さん原作によるTVアニメ『彼方のアストラ』が「メディア部門」でそれぞれ受賞するなど、SFファンのみならず熱狂を生んだ作品が受賞作に並んでいる。
「日本長編部門」に小川一水さんの『天冥の標』、「海外長編部門」に劉慈欣さんの『三体』、「アート部門」にはシライシユウコさんが輝いた。
同賞では、2021年3月13日〜14日に第59回日本SF大会「F-CON」内にて贈賞式が実施される予定だ。
「星雲賞」受賞作品一覧
日本長編部門:小川一水『天冥の標』
日本短編部門:菅浩江「不見の月」
海外長編部門:劉慈欣『三体』
海外短編部門:グレッグ・イーガン「不気味の谷」
メディア部門:アニメ『彼方のアストラ』(Lerche)
コミック部門:道満晴明『バビロンまでは何光年?』、久正人『ニンジャバットマン』
アート部門:シライシユウコ
ノンフィクション部門:宮崎哲弥『NHK 100分de名著『小松左京スペシャル 「神」なき時代の神話』』
自由部門:『史上初のブラックホールの撮影』
1970年から続くSF賞「星雲賞」
「星雲賞」は、1970年から続く歴史あるSF賞。前年度中に発表されたSF作品の中から、日本SF大会の参加者のファン投票によって受賞作品を決定する。 参考候補作は厳密なノミネートではなく、公式で挙げられた候補作以外にも要件を満たす前年度の作品や活動であれば投票が可能。
9つの部門に分かれており、媒体を問わず幅広いSF作品を対象にしているのが特徴だ。
第51回「星雲賞」受賞作が出揃う
「日本長編部門」は、2009年からスタートし2019年に完結した、小川一水さんの超大作『天冥の標』が受賞。時間・空間ともに壮大なスケールの世界観を丸10年で10巻かけて描いたスペースオペラは、現在シリーズ全10巻(17冊)をひとつにまとめた合本版が配信されている。
「海外長編部門」には、国内でもベストセラーを記録した劉慈欣さんの中国SF『三体』が受賞を果たした。
11年遅れで翻訳されるやいなや発売から1週間で10刷を記録、同作の2部となる『三体 黒暗森林』も6月に発売されており、今なお注目を集める作品だ。 また、「アート部門」には、SF作家の故・伊藤計劃さんの『ハーモニー』や、芥川賞受賞作家・円城塔さんの『エピローグ』の単行本表紙を手がけるシライシユウコさんが輝いている。
そのほか、道満晴明さんの『バビロンまでは何光年?』とDCコミックスを原作とした久正人さんの『ニンジャバットマン』が「コミック部門」に、漫画家・篠原健太さん原作によるTVアニメ『彼方のアストラ』が「メディア部門」でそれぞれ受賞するなど、SFファンのみならず熱狂を生んだ作品が受賞作に並んでいる。
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