「今ラジカセを運んでいるみんな!次は君たちだ!」
文字通り熱狂冷めやらぬフロアから巻き起こるアンコールのクラップに応えて登場した8人によって披露されたのは、今回の「にじさんじフェス2022」のイメージソングとしてつくられた新たなる全体楽曲『Hurrah!!』だ。 作詞作曲編曲を手掛けるじんさんの本領発揮たる疾走感あふれるナンバーは、にじさんじ全体の歩みを感じさせつつも今回のフェスにピッタリの賑やかさまで贅沢に詰め込まれたスーパーポップチューン。フェスのコンセプトたる「遊びつくせ。」を全身で体現するように腕を振り上げ、嬉しそうに跳ね回りながら歌う8人に煽られるがまま、オーディエンスのテンションも今日一番の熱狂を見せた。 本来は1月に開催されるはずだったライブということもあり、『Hurrah!!』は急遽セットリストに組み込まれたことが明かされる。半年以上の延期期間を経て、より絆を深めたメンバーたちによる夢のステージもいよいよフィナーレへと向かっていく。ステージを支えた強力なバンドメンバーを紹介すると、最後にそれぞれが今日の感想を述べることに。
今回が初めてのライブ出演となった相羽さんと白雪さんが熱い思いを語ると、あまりの感慨深さに夜見さんが一番泣いてしまうという流れにもらい泣きを禁じ得ない。そんな感動的な一幕が真横で展開されていても全然泣かないといういつも通りの椎名さんに、事前の生放送でノーミスでいくと宣言したのに5回ミスしてしまったと反省する笹木さんと各々が最後までらしさ全開で展開した感想パートも「私たちは今日見てくれたみんなのことを忘れないし、ずっと誇りに思う」と樋口さんが流石の一言でまとめ上げる。
最後の最後は月ノさんが「今までの文化祭はKPOPのダンスを踊る女子たちのためにラジカセを出す係だった。ダンスなんて全然踊ったことなかったですし、本当に感慨深い、やってやれないことはないんだって思った。今ラジカセを運んでいるみんな!次は君たちだ!」とらしさ全開のエールを送り、悲壮感など一ミリも感じさせないまま最後の曲へ。
本来の開催日から半年以上の期間を経て辿り着いた正真正銘のフィナーレを飾るのは『Wonder NeverLand』。 「君と僕らで作り上げた 世界はまだ続いてく」 3周年を記念してつくられた曲の歌詞が予言した通り、無軌道で賑やかで最高の世界は今日まで続き、明日もまた続いていく。喜びの歌を高らかに歌い上げる歌姫たちによって、凄まじいほどの多幸感が広がっていくと、思い思いの色を掲げるオーディエンスたちによってフロアは極彩色に染まっていく。 今日のライブなのか、推しと出会った日なのか、胸に思い浮かぶシーンはそれぞれ違い、振り上げる光に乗せる思いもまた異なるはず、まさにひとり一人の歩みがつくり上げた感動的な光景はもはやカラフルでは言い表せないほどに色鮮やかに煌めいている。
誰も思い描くことのできなかった未来を確かな現実として掴み取った今日の日の奇跡を祝うように銀テープが舞うと、半年越しの大仕事をやってのけた歌姫たちへ惜しみない拍手が送られ、「にじさんじフェス2022」は最高のスタートをきった。
この記事どう思う?
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:9602)
チクタクMazikaるアイドルタイム懐っ