連載 | #9 藤本タツキ『チェンソーマン』超特集

『チェンソーマン』はアニソンの常識を破壊する 週替わりED曲&映像という挑戦

『チェンソーマン』はアニソンの常識を破壊する 週替わりED曲&映像という挑戦
『チェンソーマン』はアニソンの常識を破壊する 週替わりED曲&映像という挑戦

TVアニメ『チェンソーマン』ED楽曲担当アーティスト/画像は『チェンソーマン』公式Twitterより

藤本タツキさん原作のTVアニメ『チェンソーマン』のOP・EDテーマおよび挿入歌が発表された。

OPテーマは米津玄師さんの「KICK BACK」に決定。共同編曲としてKing Gnumillennium parade常田大希さんが名を連ねた。挿入歌はマキシマム ザ ホルモンの「刃渡り2億センチ」が発表された。

週替わりとなるEDテーマには12組のアーティストが一挙発表。どのアーティストが、どの話数を担当するのかは、明らかになっていない。

【TVアニメ『チェンソーマン』ED主題歌アーティスト】
ano「ちゅ、多様性。」
Eve「ファイトソング」
Aimer「Deep down」
Kanaria「大脳的なランデブー」
syudou「インザバックルーム」
女王蜂「バイオレンス」
ずっと真夜中でいいのに。「残機」
TK from 凛として時雨「first death」
TOOBOE「錠剤」
Vaundy「CHAINSAW BLOOD」
PEOPLE 1「DOGLAND」
マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」

アーティスト12組による毎週異なる楽曲、そして異なるED映像が放送されるのは前代未聞。過去にも全話異なるED曲を用いた作品はあった。しかし、映像も異なり、なおかつ他作品でも主題歌を担当するレベルの面々、さらには発表時のアーティストたちの一体感という意味では、過去に類を見ない。

『チェンソーマン』は、TVアニメの常識を破壊し、日本の音楽が世界に轟く活路を切り開くのかもしれない。

【コメント】主題歌・挿入歌アーティストたちの意気込み

世界で最も聴かれている日本の音楽は「アニメソング」

Spotify「海外で最も再生された日本のアーティストの楽曲」

今、世界で最も聴かれている日本の音楽はアニメソングであると言っても過言ではない。

2021年12月、Spotifyが発表した同年に「海外で最も再生された日本のアーティストの楽曲」ランキングにおいて、アニメ『呪術廻戦』の「廻廻奇譚」が1位、アニメ『鬼滅の刃』の「紅蓮華」が2位にランクイン。

ほかにも、『進撃の巨人』の「心臓を捧げよ!」、『ブラッククローバー』の「Black Catcher」、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の「シルエット」、『BEASTARS』の「怪物」と、TOP10のうち8曲がアニメの主題歌だ。

また同年11月、Spotifyが発表した「過去5年間に海外で最も再生された日本のアーティストの楽曲」ランキングでは、アニメ『東京喰種トーキョーグール』の「unravel」が1位に輝いている。

いまや、世界の音楽市場においてシェア率が6割超となったストリーミング。その中でもSpotifyは、2021年第2四半期時点で市場最大となる3割超のシェア率を占める、世界で最も利用されているサブスクリプション型ストリーミングサービスだ(外部リンク)。

映画『ONE PIECE』主題歌がストリーミング世界1位に

漫画やアニメといった文化は、日本が世界に存在感を示す産業のひとつである。その影響力は大きく、タイアップなど関連楽曲を世界中に広めていく。
Ado「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
直近では、8月に公開された映画『ONE PIECE FILM RED』の事例が記憶に新しい。本作では、劇中に登場するキャラクター・ウタの歌唱パートをAdoさんが担当。主題歌「新時代」と劇中歌6曲を歌った。

映画の公開以降、これらの楽曲はSpotifyやApple Musicなど国内のストリーミングチャートを席巻していたが、その勢いは海外にも波及。9月1日、「新時代」はApple Musicのグローバルチャートで日本の楽曲で初めて1位に輝いている。

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藤本タツキ『チェンソーマン』超特集

2019年1月より『週刊少年ジャンプ』で第1部が連載、2022年7月より『少年ジャンプ+』で第2部の連載がスタートした漫画『チェンソーマン』。 ダーティーかつスタイリッシュな描写とアクの強いキャラクターを武器に次々とヒット作を生み出していく、さんの代表作です。 2022年10月からはMAPPA制作のTVアニメが放送が決定。「藤本タツキ『チェンソーマン』超特集」では、『チェンソーマン』に魅せられたKAI-YOUの面々が、その魅力を紐解いていきます。

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