しかし最近、アメリカでの漫画作品の売り上げにも変化が起きているようだ。
海外メディア「ICv2」が報じたところ(外部リンク)によると、アメリカの消費者情報の調査を行うNPDグループが発表した書籍の売り上げデータの「成人向けグラフィックノベルトップ20」において、『チェンソーマン』『呪術廻戦』『鬼滅の刃』の3作品が半数となる10枠を独占しているという。
集英社作品が過半数を獲得
NPDグループは、様々な産業で消費者や小売店の動向を調査し、市場規模や産業動向を分析する企業。「ICv2」に掲載されたNPDのデータによると、2021年12月にアメリカにて販売されたグラフィックノベル作品のトップ20は以下の通り。
上記を見ると、『週刊少年ジャンプ』の作品『チェンソーマン』(CHAINSAW MAN)『呪術廻戦』(JUJUTSU KAISEN)『鬼滅の刃』(DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA)『デスノート』(DEATH NOTE)などがランキングを席巻しており、その人気ぶりがうかがえる。2021年12月の成人向けグラフィックノベルトップ20(NPD BookScan)
1.CHAINSAW MAN VOL. 8
2.JUJUTSU KAISEN VOL. 13
3.DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOL. 2
4.CHAINSAW MAN VOL. 1
5.JUJUTSU KAISEN 0
6.LORE OLYMPUS: VOLUME ONE HC
7.LORE OLYMPUS: VOLUME ONE
8.JUJUTSU KAISEN VOL. 1
9.CHAINSAW MAN VOL. 2
10.ATTACK ON TITAN VOL. 34
11.TOILET-BOUND HANAKO-KUN VOL. 1
12.ATTACK ON TITAN VOL. 1
13.CHAINSAW MAN VOL. 3
14.JUJUTSU KAISEN VOL. 2
15.DEATH NOTE BLACK EDITION VOL. 1
16.TOKYO GHOUL VOL. 1
17.DESERTER: JUNJI ITO STORY COLLECTION
18.JUJUTSU KAISEN VOL. 3
19.KAIJU NO. 8 VOL. 1
20.TOILET-BOUND HANAKO-KUN VOL. 2 出典:ICv2「DECEMBER 2021 NPD BOOKSCAN - TOP 20 ADULT GRAPHIC NOVELS」/該当記事の出典はThe NPD Group/BookScan
今年放送を控える『チェンソーマン』を除いて、すでにアニメ化されて人気を博している作品が並ぶ。
それ以外の作品を見ても、『怪獣8号』(KAIJU NO. 8 )『東京グール』(TOKYO GHOUL)など集英社作品のランクインが目立っている。
集英社以外では、日本の作品としては講談社の『進撃の巨人』(ATTACK ON TITAN)やスクウェア・エニックスの『地縛少年花子くん』(TOILET-BOUND HANAKO-KUN)、朝日新聞出版の『伊藤潤二傑作集 脱走兵のいる家』(DESERTER: JUNJI ITO STORY COLLECTION)などダークな作品が多い傾向がみられる。
海外作品でランクインしているのは、ニューヨーク・タイムズ紙の月間ベストセラーランキング1位にも輝いた人気Webトゥーン作品『ロア・オリンポス』(LORE OLYMPUS)。 ランクインした10作品のうち6作品はアニメ化がされている。やはり、世界的に見てもアニメ化がもつ影響力は大きいと言えそうだ。
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連載
2019年1月より『週刊少年ジャンプ』で第1部が連載、2022年7月より『少年ジャンプ+』で第2部の連載がスタートした漫画『チェンソーマン』。 ダーティーかつスタイリッシュな描写とアクの強いキャラクターを武器に次々とヒット作を生み出していく、さんの代表作です。 2022年10月からはMAPPA制作のTVアニメが放送が決定。「藤本タツキ『チェンソーマン』超特集」では、『チェンソーマン』に魅せられたKAI-YOUの面々が、その魅力を紐解いていきます。
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