いつか、ゲーム『ポケットモンスター』の世界王者も、コンピュータが到達してしまう日は来るのだろうか?
プログラミングで『ポケモン』対戦を検証・考察
その名もなおまるch。投稿主のなおまるさんは、『ポケモン剣盾』からランクバトルに真剣に取り組み、シーズン16で212位(レート2001相当)を達成したという。
そして4月3日、新たな検証動画「遺伝的アルゴリズムで最強構築を求める」を公開した。剣盾からガチ対戦始めた初心者ですが、S16で初めてレート2000を達成することができたので、記念も兼ねて構築記事を書かせていただきました。ぜひご一読いただけると嬉しいです。https://t.co/xsOszmqNKe pic.twitter.com/gzBUBPrj6E
— なおまる (@naomaru0526) April 1, 2021
『ポケモン』対戦を数式化して評価
人間では到底及ばない、遥かに優れた演算能力を持つコンピュータ。仮想的な対戦を幾度となく試行してコンピュータに計算させ、どのように『ポケモン』対戦を数式化し評価していくのかを、この動画では紹介している。
遺伝的アルゴリズムで導かれた“最強の6匹”
遺伝的アルゴリズムの詳細や具体的な評価関数、最適解となるパーティが求められていく過程などはぜひ動画で確認してほしい。最終的に完成した“最強の6匹”がこちらだ。
もちろん、今回の手法が完璧という訳ではない。・ザシアン
・バドレックス (こくばじょうのすがた)
・ピクシー
・バンギラス
・アーマーガア
・レジエレキ
「ライバロリ方式」と呼ばれる今回の評価方式は、いわゆる「通りの良い」ザシアンやバドレックス(こくばじょうのすがた)といったタイプ的に優秀な高火力・高速アタッカーが高く評価される。 なおまるさんも、今回の評価方法では「ザシアンが強すぎる」とし、「ザシアンの弱体化とダイジェッター(ダイジェットできるポケモン)の強化を図りたい」と展望を述べている。
実際のゲームでは「ダイジェット」「トリックルーム」のように素早さ関係を逆転させるわざが存在するほか、「いたずらごころ」といった特性でザシアンやバドレックスの上から妨害・対策する戦略もとられるため、与ダメージやステータスに大きく依存した今回の評価方式だけでは捉えきれない部分がある。
それでも、注目に値する試みだ。実際にザシアンやバドレックスが対戦環境のメタゲームを定義しているのは、ポケモンプレイヤーであれば周知。一定以上の正確性は評価せざるを得ない。
超情報社会の現代、ゲームの世界でも次の覇権を握るのは、コンピュータを上手く使いこなせるものなのかもしれない。
日本が誇る世界的コンテンツ「ポケットモンスター」
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日夜生み出されるポップな動画たちを短く紹介する人気連載。 ソーシャルメディアやまとめブログ、バイラルメディアなど、 動画系コンテンツへの注目は常に集まっていますが、 KAI-YOUでは「POP」を軸に、話題の動画を紹介していきます。
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