音楽を聴くためにCDを再生するのは少数派となり、YouTubeやTikTokといった動画プラットフォーム、SpotifyやApple Musicといったサブスクリプションサービスで聴くことが当たり前になりました。
そんな中で近年台頭しているのが、インターネット上での音楽活動を出自に持った、新たな感覚のアーティストたちです。
イラストレーションやアニメーションを用いたMVやビジュアル、漫画やゲームなどの文化や物語を背景に感じさせる独自の感覚は、10代を中心に絶大な支持を集めています。
今回は2021年に絶対に聴いておくべき「ネット発アーティスト」をピックアップし、紹介していきます。
目次
米津玄師
いまや国内のトップアーティストの一人とも数えられる米津玄師さん。かつてはニコニコ動画でボカロP・ハチとして活動。当時からボカロシーンの中でも唯一無二ともいえる世界観をつくりあげていました。
ヨルシカ
ボカロPとして活動していたn-bunaさんが2017年に結成した2人組ロックバンドがヨルシカです。MVでは様々なクリエイターが監督をつとめ、都度凄まじいクオリティの映像を公開。アルバムでは楽曲の構成で一つの物語を表現し、YouTubeのコメント欄では物語への考察なども盛んです。
ボカロP時代から続く、センチメンタルかつ清涼感と疾走感に溢れたサウンドも非常に評価が高い実力派です。
YOASOBI
2020年に発表した「夜に駆ける」で一気にYouTubeとTikTokで火がついた2人組音楽ユニット・YOASOIBI。ネット上の活動だけでCDをリリースせずに2020年12月31日のNHK紅白歌合戦にも出演するなど、今現在のネット発アーティストにおける象徴的なポジションも確立したといえます。
ずっと真夜中でいいのに。
ずっと真夜中でいいのに。は、ACAね(あかね)さんのソロプロジェクト。ボーカルから作詞作曲までを一人で行うが、容姿やプロフィールがほぼ公開されておらず人気に反してかなり謎が多いアーティストです。リリース前にMVを投稿するというYouTubeファーストで先進的な取り組みを行っています。
また、YOASOBI、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。の3組のリスナーは「夜好性」とも呼ばれています。
須田景凪
須田景凪さんは、「シャルル」「メーベル」などのメガヒット曲をもつボカロP・バルーンとして活動していたシンガーソングライターです。現在でもボカロPとして「バルーン」名義は使い続けています。2019年1月16日、ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル・unBORDEよりEP『teeter』をリリースし、メジャーデビューしています。
神山羊
2014年よりボカロP・有機酸として活動を開始。エレクトロニカやR&Bを基調にしたダンスミュージックを多数手がけています。その後、2020年3月にメジャーデビュー。
ボカロPからシンガーソングライターへの転身後も、イラストレーター・東洋医学とのタッグを随所で行っています。有機酸時代から海外リスナーも非常に多いです。
HoneyWorks
Gom、shito、ヤマコを中心とするクリエイターユニットがHoneyWorks。2010年より活動を開始。複数の楽曲から成るメディアミックス・音楽シリーズ「告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜」を手がけ、小説やアニメ映画、TVアニメなど多岐に渡る物語を生み出しています。
ボーカロイドだけでなく様々な歌手が楽曲を彩り、またCHiCO with HoneyWorksとして、CHiCOさんをメインに据えたプロジェクトも進行しています。
連載
日夜生み出される現象や事象を“ポップなまとめ記事”として紹介する人気連載。 いま注目を集めるジャンル、気になったときにチェックしたいトレンド──。 KAI-YOUでは「POP」を軸に、さまざまな対象をまとめて紹介していきます。
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