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POPなポイントを3行で

  • 2018年のヒップホップを振り返る
  • 日本語ラップの名曲を20曲選出
  • イケイケな曲からチル系までおさらい

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ヒップホップ名曲20選 これだけは聴いておきたい日本語ラップ

画像は動画「Shurkn Pap (MaisonDe) - Road Trip」より

こんにちは、山下智也.comです。

2018年も暮れ。今年を振り返ると私が日本語ラップネタを書きまくっていた個人ブログ「山下智也.com」がサーバー代の払い忘れによりサイトが閉鎖したほか、家の鍵を紛失後に警察署に届けてもらい、その鍵を1週間以内にまた紛失するなど散々な年でした。

しかし、悪いことばかりでもありません。日本のヒップホップシーンを振り返ると、今年も多くの名曲が生まれました。

そこで今回、自称・日本語ラップの伝道師である筆者が2018年に誕生した名曲を私の独断と偏見にくわえて、ヘッズたちの反応も考慮して20曲選んでみました。

知らない曲は必ずチェックしてから2019年を迎えることをおすすめします。それではいってみましょう。

2018年 これだけは知っておきたい日本語ラップ20選!

kZm「Dream Chaser feat. BIM」

YENTOWNのラッパー・kZmさんが3月にリリースしたアルバム『DIMENSION』のリード曲にもなっている「Dream Chaser feat. BIM」。

浮遊感のあるポップでエモーショナルなサウンドとkZmさんによる綺麗なオートチューンのサビは、何度か聴くと忘れることができません。

筆者の体感ですが、ストリートシーンの若い世代のアンセムになっていたと感じてます。

BAD HOP「Kawasaki Drift」

11月には、日本武道館でワンマンライブを成功させた川崎のヒップホップクルー・BAD HOP

若い世代のカリスマとなりつつある彼らの今年の代表曲をあげるとすれば、この曲しかないんではないでしょうか。

メンバーのマイクリレーの最後には、リーダー的存在のT-Pablowさんが登場。「川崎区で有名になりたきゃ 人殺すかラッパーになるかだ」という強烈なパンチラインが話題となりました。

DJ CHARI & DJ TATSUKI「Feelfeat. IO, 唾奇 & Yo-Sea」

2017年も「ビッチと会う」などヒットチューンをとばしてきたDJ CHARI & DJ TATSUKIさんは、今年も勢いそのままでした。

「Feel」には、今ヒップホップシーンを引っ張っていると言っても過言ではないラッパー・IOさんと唾奇さん、甘い歌声が武器のシンガー・Yo-Seaさんも参加。

哀愁ただようサウンドに、IOさんが力の抜けたラップと抜群のリズム感を刻む唾奇さんのラップ、そしてオートチューンがかかったYo-Seaさんの美声、全てが噛み合った曲となっています。

Sweet William & Jinmenusagi「so goo」

トラックメイカーのSweet WilliamさんとJinmenusagiさんがダブルネームでリリースした『la blanka』のリード曲になっている「so goo」。

これまでトラップをはじめ、常に前衛的なスタイルでインパクトを残し続けてきたJinmenusagiさんの、新しい一面を魅せた1曲

メロウなSweet Williamさんのビートに、Jinmenusagiさんがやわらかいラップとメロディーをのせます。

KID FRESINO「Arcades ft.NENE」

KID FRESINOさんは、11月にアルバム『ai qing』をリリース。ゆるふわギャングのNENEさんを客演にむかえた本曲も話題となりました。

ファニーかつポップなサウンドに、歯切れのいいKID FRESINOさんのラップ、そしてNENEさんのファンシーな世界観がマッチしたナンバー。何度か聴くと忘れられなくなります。

この曲は違いますが、KID FRESINOさんは生バンドの演奏をバックに楽曲やライブを展開するなど、意欲的なスタイルを提示し続けています。

KEIJU「Let Me Know」

世田谷のヒップホップクルー・KANDYTOWNのフロントマンのKEIJUさんが、ソニーに移籍後にリリースした1stシングル。

サビのメロディーセンスにも定評のあるKEIJUさんの歌声、そしてレゲエの要素を含んだ気持ちのいいトロピカルチューンに仕上がっています。

筆者の予想ほどYouTubeの再生数は伸びていませんでしたが、今年を振り返る上で見逃せない1曲です。

MIYACHI「WAKARIMASEN」

アメリカ・ニューヨークに在住するラッパー・MIYACHIさんが2月にリリースした本曲。

英語に片言の日本語を織り交ぜたフロウが特徴で、サビのフレーズ「MIYACHI、MIYACHI、MIYACHI、しゃべり方がワサビ」が印象的で、MIYACHIさんというキャラクターを端的にあらわしています。

逆輸入的に話題となったラッパーで、来年の動向も気になるところです。

TENG GANG STARR「Dodemoii feat. Masayoshi Iimori」

kamui(3-i)さんとなかむらみなみさんによる男女のヒップホップユニット・TENG GANG STARR

盟友のトラックメイカー・Msayoshi Iimoriさんを客演に迎えた楽曲「Dodemoii」は、壮絶な過去をもつ2人が、トラップサウンドに夢をのせてラップしたキーラーチューン。

ちなみに本MVは、KAI-YOUでディレクションをさせていただきました(筆者が監督しました)。

illmore「Bullet Proof feat.KOJOE」

大分を拠点に活動するビートメイカー・illmoreさんがKOJOEさんを客演に迎えた本曲。

オルタナティブなサウンドにKOJOEさんのメロディーセンスが爆発しており、キャッチーな1曲に仕上がってます。

MVでは、ポップなアニメーションに加えて、KOJOEさんのチャーミングな姿もみることができますよ。

Shurkn Pap「Road Trip」

今年、ブレイクしたラッパーとしてShurkn Papさんの名前をあげないわけにはいきません。

6月には、姫路発自身のクルー・MaisonDeから、自身初となるフリーソロEP『Various』をリリース。その中のリード曲「Road Trip」は疾走感のあるサウンドにキャッチーなフロウのラップのノリが気持ちいいです。

太郎忍者「Pussy」

そして、今年、日本のヒップホップシーンで大きな話題をさらったのは、福岡の小学生ラッパー・太郎忍者さんによる「Pussy」。

「Pussy」は、SoundCloudに公開されると、いじめをしてる人などへ向けた「お前Pussyじゃん」というパンチラインから中毒者が続出。

現在、同曲のMVは、YouTubeで45万再生を超えるバイラルヒットをみせています。ダンスも中毒性高いです。

KM「夜のパパ」

プロデューサー/DJのKMさんは9月に1stアルバム『FORTUNE GRAND』をリリース。その中でも客演に田我流さんを迎えた「夜のパパ」をピックアップ。

KMさんの二児の父というパーソナリティに焦点が当てられた本曲。田我流さんが子供目線で描く歌詞もユーモアがいっぱい。

ヒップホップやクラブカルチャーが好き、そして父親であるという人にとって共感せざるを得ない1曲じゃないでしょうか。

WILYWNKA「SACULA」

高校生ラップ選手権の出場や変態紳士クラブの活動からも知られるWILYWNKAさんの動きも目立った1年でした。

ANARCHYさんが立ち上げた新プロジェクト「1% (ワンパーセント)」に加入し、1stアルバム『SACULA』をリリース。その表題曲「SACULA」は、母親への思いを綴った感動のナンバーとなってます。

変態紳士クラブ - 好きにやる (Prod. GeG)

WILYWNKAさんが結成しているクルー・変態紳士クラブの「好きにやる」もめちゃくちゃエモーショナルな楽曲となっており、彼の勢いを感じさせます。是非聴いてみてください。

EVISBEATS「夢の続き feat. 田我流」

「夢の続き feat. 田我流」

「夢の続き」も収録されているアルバム『ムスヒ』

やっぱりチル系のヒップホップでは、EVISBEATSさんと田我流さんのコンビは最高です。

過去にもロングヒットしている「ゆれる」をはじめとしたコラボをおこなってきた2人ですが、今年、また新たな名曲を生み出してしまいました。

EVISBEATSさんの心地よいゆったりとしたビートに、田我流さんの等身大のラップが心にしみます。

RYKEY「LISTEN」

2017年、活動を再開し話題となったRYKEYさんが復帰後はじめてとなるアルバム『MZEE』を12月にリリース。

「LISTEN」は、過去の経験、そして今の自分の価値観の変化をリアルに綴った1曲です。

RYKEYさんが自分が自分であることの重要性を教えてくれます。

BLACK BASS「LOOOP」

慶應義塾大学のクリエイター7人からなるBLACK BASS

エレクトロニックなビートに、GERAさんの低音が効いたラップ、oTTsさんのメロディアスなラインがのった曲「LOOOP」。電子音楽を用いてここまでクールなヒップホップを体現している彼らに新しさを感じました。

既存のヒップホップの文脈とはまた違った面白さ、新しさを感じさせてくれる集団です。

Taeyoung Boy「Crave」

今年、アルバムにEPなど精力的な活動をみせたTaeyoung Boyさん。甘いビジュアルに加えてセクシーな音楽性も魅力となっています。

「Crave」は、そんな彼のセンスが詰まったとも言えるナンバーです。

韓国のシーンからも影響を受けているというTaeyoung Boyさんが日本ヒップホップシーンに新しい潮流をつくるのか来年もその動きから目が離せません。

t-Ace「ダレもいねえ」

今年、商業的にも成功したラッパーといえばt-Aceさんの名前が挙がるでしょう。2017年に発表した「超ヤバい」のMVは930万回再生を突破、本曲「ダレもいねえ」は450万回再生を突破するなど、ソロのラッパーとしては破格の人気を誇っています。

その軟派なスタイルが、ヒップホップのコアなリスナーから批判される声もありますが、トラップのスタイルをベースにした音楽は中毒性があります。

彼の楽曲はTikTokでも流行しており、若い女性からの人気を最も獲得している日本人ラッパーだといえます。

Mom「Boyfriend」

一概にヒップホップというジャンルではくくれませんが、Momさんの登場も新鮮でした。

「Boyfriend」は、グルーヴィなトラックにMomさんの温かみのある声がマッチ。11月にリリースした1stアルバム『PLAYGROUND』は、iPhone/Macのフリーアプリ・ガレージバンドを用いて制作したといいます。

5lack「DNS」

ヘッズから根強い支持を受ける5lack(s.l.a.c.k.)さんは3年ぶりにアルバムをリリース。

「DNS」では、アンニュイなサウンドに持ち前の歪んだフロウを炸裂。それぞれのラップの語尾にみせる「Oh Yeah」というフレーズも中毒性があります。

2018年のヒップホップシーンを振り返って

今年を代表する曲をピックアップしましたがいかがだったでしょうか?

上記以外にも今年は、BIMさんやVAVAさんなどCreativeDrugStoreの面々の活躍に加えて、ファッション雑誌への出演からも露出が目立ったお台場出身のクルー・Normcore Boyzの登場もありました。

KANDYTOWNは、RyohuさんやKIKUMARUさん、Gottzさん、MUDさんなどそれぞれがソロで作品を発表したほか、2017年に大ブレイクした唾奇さんを筆頭に沖縄のシーンが熱気を帯びていることも見逃せません。

SALUさんがLDHに移籍したことも大きなトピックでした。そして、昨年の振り返りでも名前を挙げたKOHHさんですが、2018年もまとまった作品のリリースは見られず、来年こそはアルバムをリリースするのか、その動向が気になるところです。

総評すると2018年にもっともブレイクしたアーティストや、ベストセラーとなったアルバムなどの優劣をつけるのが難しい1年でした。

現在のシーンは、ヒップホップの中でも多くのジャンル/スタイルが誕生し、ファンも細分化されてきているのかなと感じています。しかし、個人的にはヒップホップの枠を超えてヒットするような曲も生まれて欲しいと思っています。

皆さんは、2019年の日本のヒップホップはどうなっていくと思いますか?

どうなっていくこれからのヒップホップ

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