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連載 | #44 ポップなまとめ記事をつくってみた

【2021年上半期】日本のヒップホップ名曲まとめ スタイル際立つおすすめのラップ30選

【2021年上半期】日本のヒップホップ名曲まとめ スタイル際立つおすすめのラップ30選

画像は「街風」MVから

POPなポイントを3行で

  • 2021年上半期ヒップホップ名曲まとめ
  • 厳選30曲を紹介、プレイリストも
  • 多様なニーズにフォーカスした楽曲たち
激動の2021年上半期。

コロナ禍から、2020年に引き続き大規模な野外フェスやライブの開催が減ったことで、ヒップホップシーンでは、自身の流儀を貫くラッパーやインターネットでバイラルする若手など、それぞれのスタイルがより際立っているように感じます。

2021年にMVが公開された楽曲を中心に、KAI-YOU編集部の独断と偏見で上半期の名曲30曲をセレクト。

ここでは紹介できなかった曲もふくめて、今年注目の楽曲を60曲集めたプレイリストも用意しています。

2018年〜2020年のヒップホップの名曲はこちら

※番号には、順位やランキングなどの意図はありません。

目次

Saweetie feat.DojaCat,Jamie&CHANMINA「Besr Friend」

練馬のビヨンセことちゃんみなさんが、韓国R&Bの女王とも呼ばれるJamieさんと共に、世界的アーティストのSaweetieさん・Doja Catさんのにフィーチャリングされた1曲。

この楽曲はHookの「That's my best friend」(あれが私の親友)の通り、Saweetieさん・Doja Catさんが様々なアーティストをフックアップする楽曲になっています。

様々な女性アーティストがフィーチャリングされ、ちゃんみなさんとJamieさんはそのうちの1バージョンに参加しています。

ちゃんみなさんのバースでは、ダウンタウン感のあるビートを乗りこなし、自然に日英韓の3か国語を織り交ぜながらリリックを展開。ワールドワイドな楽曲において、日本のギャル文化をここまでプレゼンスできるのかと驚きました。

Jin Dogg feat REAL-T「街風」


大阪生野区出身のJin Doggさんと
REAL-Tさんが「身内は身内でよそはよそ」と自分たちのスタイルを表現していく1曲。

イントロでは警報のような音とともにJin Doggさんの「こちら大阪生野区朝鮮人部落」と始まるのですが、最初からアップテンポなのではなく、ゼロから一気にトップギアにかかっていく感覚があり、引き込まれてしまいます。

Hookの「福は内で鬼は外でも世間は鬼」が象徴するように、リスナーに対してすらも一線を引いたそのリリックは非常に緊張感が高く、だからこそ、「自分はどうなのか?」と検証するように楽曲にのめりこんでいってしまいます。

SIMON 、¥ellow Bucks 、漢 a.k.a. GAMI、YMG「どうってことねぇRemix」

YMGさんのサウンドプロデュースで、SIMONさんとRYKEYさんが歌った「どうってことねぇ」のリミックスバージョン。

服役中のRYKEYさんに代わり、MCには勢いに乗る¥ellow Bucksさんと、ベテランの漢 a.k.a. GAMIさんが参加。SIMONさんの「でかくしてく分母いない仲間の分もBack With The Remix」というリリックの通り、世代を超えたリミックスとなっています。

SIMONさんの「ボリューム上げろ」の声と共にビートも重低音がかかり、思わず首を振りたくなったところに、脚韻でバチッとはめていき、フロウで上げる¥ellow Bucksさんのバース。そこでHookを挟み、経験値が反映されたリリックと韻がかみ合った漢さんのバースでピークに達する。

デカいスピーカーで重低音に体を揺らしながらリリックで上がる、王道の1曲になっています。

chelmico「COZY」

独自の道を進み続けるchelmicoの楽曲。

気だるげな立ち上がりから、タイトに踏みながらも肩の力の抜けた気持ちのいいフローが最高で、この曲を聴きながら歩くだけで散歩のクオリティが一段上がる気がします。

3月に結婚を発表したRachelさんは、MV撮影時には妊娠中だったそう。それを知っているとそれぞれの散歩の道筋で撮った写真を飾っていくMVの構成にも、また感じるものがあります。

5lack Feat. PUNPEE & SHAKKAZOMBIE「5o tight So deeP」

今年1月に亡くなられた、ヒップホップクルー・ShakkazombieのBIG-Oことオオスミタケシさんへのリスペクトを込めて、5lackさんとPUNPEEさんが制作した楽曲。

Shakkazombieの楽曲「So Tight So Deep」をベースに、要所要所でリリックをサンプリングしながら、自分たちのShakkazombieを聴いていた経験や想いを歌っています。

ビートでも原曲を活かしつつさらに音を重ね、箇所によっては原曲のリリックを、スピリチュアルや宗教的なBGMで使われるようなコーラスとして加えており、ヒップホップでありながらオオスミさんを偲ぶ曲として完成されています。

KID FRESINO feat. 長谷川白紙「youth」

ラッパー、DJ、トラックメイカーとして活躍するKID FRESINOさんとシンガーソングライターの長谷川白紙さんによる楽曲。

音自体が弦楽器やピアノを基調としており”美しい”という印象が強い1曲。かといってノれないかというとそんなことは無く、跳ねるようなピアノの演奏とドラムが刻むビートに弦楽器やKID FRESINOさんのフロウがメロディーをつくりだしています。

また、そこに長谷川白紙さんの民謡のようなスローペースのパートが入ることで緩急が生まれ、予測がつかないけれども流れていく感覚が不思議な聞き心地を演出しています。

MIYACHI and Matt Cab「Famima Rap」

音楽プロデューサーのMatt Cabさんと、ニューヨーク在住の日系アメリカ人ラッパー・MIYACHIさんによる楽曲。

身の回りの音をサンプリングしてビートをつくるMatt Cabさんが、日本人ならば聞いたことが無い人はいないであろうファミマの入店音をサンプリング。

そこでさらに、実際にファミマに行き買ってきたものの音を取り入れビートを作成しています。そこにMIYACHIさんが英語と日本語を自在に織り交ぜ、ファミチキやCCレモンといったワードをリリックとして組み込んでいます。

ビート、リリックの双方から馴染みのものをオシャレに仕上げ、バイラルするのも納得の1曲です。

スカートとPUNPEE「ODDTAXI」

ミュージシャン・澤部渡さんのソロプロジェクトであるskirtと、PUNPEEさんによる楽曲。アニメ『ODD TAXI』の主題歌にも使用されています。

澤部渡さんの清涼感ある声で歌われるうらぶれた歌詞と、PUNPEEさんのナナメな目線で厭世的なリリックが醸し出す雰囲気が、『ODD TAXI』で描かれるような善意と悪意と恐怖が混然となったような世界観を構築しています。

楽曲としても素晴らしいのですが、その世界観をよく知るためにもぜひアニメ『ODD TAXI』を見て欲しいです。

KM feat.田我流「Distortion」

これまでにもコラボを重ねてきた田我流さんとKMさんによる楽曲。

焦燥感を感じさせるジャジーな立ち上がりから、「Distortion」の名の通り徐々にひずみがかかっていきます。

そして、そのひずみが強くなっていくとともに、リリックの内容も徐々にテクノロジーや文明といったものに巻き取られていく社会への憂いを帯びていきます。そしてついにはノイズとともに問いを発しながら終わっていくという、物語性のつよい楽曲となっています。

Lil Soft Tennis 「Bring Back」

大阪のアーティスト・Lil Soft Tennisさんの楽曲。

MVでも画面が全体的に白飛びするレベルで光り輝いていたり、希望を感じさせるような明るい曲調だったりとぱっと見では明るい曲ですが、リックの内容自体は「戻れない二度と 眩しいしグロいから 曲にして残すよ 生活する残像を」など、決してポジティブなだけではないインパクトの強いものになっています。

流して聴いているときにふと歌詞の内容に気を取られたら「なんだこれ!?」と引き込まれること間違いなしです。

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