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シドニアの騎士
しどにあのきし
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概要
作者が『月刊アフタヌーン』での連載としては、実質的なデビュー長編作品である『BLAME!』(1997年 - 2003年)以来約5年ぶりとなる。過去の作品同様SF漫画であることを踏まえながらも、「ロボットもの」「ラブコメ要素」等、作者にとって新機軸を盛り込んだ王道的な構成は、弐瓶への尊敬を公言する諫山創も「今までそんな引き出しは持っていらっしゃらないと思っていたのに、非常に質の高いラブコメ」「ラブコメ的日常と、それが明日なくなるかもしれない緊張感とのバランスが絶妙」と評するなど、台詞や背景設定への解説が少ないことが特徴だった過去作品と比較するとより王道的な構成となっている。一方で、綿密な世界観設定、過剰な起伏を抑えた感情表現、複雑に入り組んだ巨大構造物、スターシステム的なガジェット名など、作者の定番要素も継承されている。
連載開始当初から情報開示が積極的に行われており、雑誌掲載時には「あらすじ」の紹介があるほか、単行本では章の間に「設定メモ」などが挿入され、各話の扉では「シドニア百景」として内部世界の紹介が設けられているなど、読者の情報欲求へフレンドリーな対応が成されている。これに付随し、2013年10月発刊の単行本第11巻からはオビにマンガ家の赤松健が提唱・運用している同人マークを赤松以外の著作物では初めて付けるなど、常識範囲内の二次創作についても寛容な姿勢を見せている。またメディアへ露出が少なかった作者が、巻末のオマケ漫画で作者自身をキャラクターとして登場させた製作日誌などを公開したり、アニメ化に際したWebラジオへの出演も行うなど、作者の経歴でも特筆すべき作品である。
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