鍵は、JUPITER時代から重視してきた「信頼関係」
──2025年8月には、アメリカのエージェンシー・VShojoが所属タレントから報酬の未払い等を告発されるなど、VTuberコミュニティの中で運営への不信感を生むような事象も発生しています。これからグループを組織していくにあたって、所属されるVTuberたちや、ファンコミュニティとどのように信頼関係を築いていきたいと考えられていますか?
西原 GANYMEDEがeスポーツチームを立ち上げて運営するにあたり、一番重要視したのがまさにその信頼関係の構築だったんです。
ZETA DIVISIONの前身となるJUPITERは、シーンの中では後発だったので、競争力のある強い選手たちに選んでもらうのがなかなか難しい状況でした。
後発故にブランド力も発展途上、経済的なパワーも強いわけではなかった。そんな状態で、それでもこのチームに所属したいと思ってもらえるにはどうすればいいのかと考えた結果、強みのひとつとして「誠実さ」を大事にしようと思ったんです。
選手たちに信頼してもらえるマネジメント体制を整えることで、だんだんと良い選手たちとの縁も生まれていき、そこから今のZETA DIVISIONへと成長していくことができました。
そうした成功体験があるからこそ、マネジメントする側としてなにより誠実さを重要視しようと思っています。
「AIM WITH PRIDE」──彼らが背負うスローガンと歴史は、選手やコミュニティの誇りを守るための努力と共にあった
西原 VTuberも約10年の歴史の中で様々なトラブルや問題があり、よりタレントさんたちに寄り添うためにはどうすればいいかという考え方も業界の中で醸成されてきたと思っています。
そういうものを大事にしつつ、タレントファーストを強く掲げていくことで信頼関係を築いていきたいと思っています。
k4sen 僕ら普通の配信者はただ配信してればいいんですけど、VTuberの人たちって全然違って、もっとしっかり仕事としての意識が強いように感じていたんです。
配信の他にも考えなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことが多くて大変そうだなとも思ってたので。うちではやりたいことをとにかくやってくれればいいし、他のことは事務所がやってくれるから本当に配信だけしてればいいっていう状態で活動できるような環境をつくりたい。しっかりサポートしたいと思ってます。
応募者へのメッセージ「誰もが絶対に可能性を秘めている」
──k4senさんは、ご自身の配信でも「その人がどれだけ面白くとも、伸びるに足る何かを持っていなければ、伸びるのは難しい」という旨の発言をされていました。オーディションなどに臨むにあたって、どんな人材を見出したいのか/どのような点に注目したいか、うかがえますか?
k4sen 子供のころ、学校には自分より面白い人っていっぱいいたじゃないですか。そんな風に、本当は世の中にはもっと面白い人たちがたくさんいると思うんです。
なにかきっかけさえあれば、そういう人たちがもっと多くの人に見てもらえるようになるんじゃないかと思うので、今回の企画を通じて面白くて人間的な魅力のある人たちと出会えたらなと思います。
──本日はありがとうございました。最後に応募を考えている方々に向けてメッセージをいただけますか?
k4sen 応募に際しての特殊な条件とかはなにもなくて、あなたの身一つで挑戦できる内容になってます。
だから本当に誰にでも応募してほしいですし、自分にはなんにもないって思ってる人でも、絶対になにか可能性を持っているはず。今回の企画できっかけをつかんでほしいですね。
西原 僕らとしても大きなチャレンジになるので、一緒に新たな文化をつくっていけるような仲間になってくれる方々を待っています。一緒に走りたいと思ってくれる方たちの応募がたくさん来たら嬉しいです。
また、スタッフの募集も開始しましたので、我々と「UltraLMTM」を盛り上げてくださる方もお待ちしてます。
ストリーマー、eスポーツシーンを牽引する二人が、新たなステージへと挑む才能を待っている

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例年秋頃に開催されている国内最大のゲームの祭典「東京ゲームショウ(TOKYO GAME SHOW)」(通称・TGS)。 国内外から大手メーカー、個人開発者、周辺機器メーカー、グッズメーカー、ディベロッパー、パブリッシャーなど、ゲームに関連する企業が集結する年に一度のゲーム見本市。 TGS開催前の事前情報や注目タイトルの関連記事、会場である幕張メッセで各ブースを取材したレポートなどを公開していく。
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