プロeスポーツチーム・ZETA DIVISIONが、群馬県高崎市を拠点とする糸井ホールディングス株式会社とパートナー契約を締結した。
両者は今後、群馬県内においてeスポーツを活用した地域振興やコミュニティ形成に取り組んでいくという。
eスポーツの力で地域社会の活性化を図る
ZETA DIVISIONを運営するのはGANYMEDE株式会社。『VALORANT』や『Apex Legends』など複数タイトルでの大会実績を持ち、競技シーンのみならず、ストリーマーやアパレル展開などを通じてゲーミングカルチャーを発信。日本を代表するeスポーツチームのひとつだ。
一方の糸井ホールディングスは、鉄鋼卸売や資源循環事業を基盤としながら、独立リーグ球団「群馬ダイヤモンドペガサス」の運営や「群馬eスポーツ」の立ち上げなど、スポーツ/eスポーツを通じた地域活性化に長年取り組んできた企業。
両者のパートナーシップは、eスポーツを単なる競技やエンタメにとどめず、地域社会に根付く文化として育てていく試みといえる。
対戦会、コーチング、パブリックビューイングなどを展開予定
今後は、糸井ホールディングスが群馬県内で実施するeスポーツ関連イベントをZETA DIVISIONがサポート。さまざまな施策を展開していく。
主な取り組みとして予定されているのは以下の通りだ。
対戦会・交流会の実施
格闘ゲームやFPS/TPSなどの人気タイトルを中心に、年齢やスキルを問わず参加できるコミュニティイベントを継続開催。
プロ選手・ストリーマーによるコーチングイベント
ZETA DIVISION所属選手やストリーマーが直接指導を行い、競技レベル向上と交流を促進。
パブリックビューイングの開催
ZETA DIVISIONが出場する国内外の大会やリーグ戦を、大画面で観戦できるイベントを実施。
eスポーツセミナーの実施
業界人材の育成や、eスポーツを活用した企業・地域コミュニティ拡大をテーマにしたセミナーを開催。
eスポーツを「観る」「遊ぶ」だけでなく、「学び」「仕事につなげる」視点まで含めた取り組みを想定しているという。
近年、地方自治体や企業がeスポーツを活用する事例が増えているが、プロチームと地域企業が継続的なパートナーシップを結ぶケースは少ない。
今回のZETA DIVISIONと糸井ホールディングスの契約は、eスポーツを一過性の流行で終わらせず、地域に根付かせるための一歩になるかもしれない。
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