次世代Twitterと話題「Misskey」使い方 インスタンス? 分散型SNS? その基本を解説

次世代Twitterと話題「Misskey」使い方 インスタンス? 分散型SNS? その基本を解説
次世代Twitterと話題「Misskey」使い方 インスタンス? 分散型SNS? その基本を解説

ポストTwitterとして話題の分散型SNS「Misskey」/画像はアセット集より

イーロン・マスクさんがCEOに就任して以降、タイムライン表示の仕様変更月額定額制プラン・Twitter Blueの本格導入APIの有償化決定……など、劇的な改革が相次ぐTwitter

賛否両論が集まる中、否定派の一部ではTwitterに代わるSNSサービス、いわばポストTwitterを探す動きも見受けられています。

そんな今、ガジェットを専門にしたブログメディア「すまほん!!」のとあるツイートが話題を呼びました。 「次期Twitter」と呼ばれているSNS……!?!??

KAI-YOU.netは、世界をよりワクワクさせる「ポップ」なコンテンツを扱うポップポータルメディア。流行りのWebサービスをこの機会に紹介しなくては!

と、Misskeyの公式サイトを検索してまず目に入った文章がこちら。

Misskeyは分散型プラットフォーム

Misskeyはフリーかつオープンなプロジェクトで、誰でも自由にMisskeyを使ったサーバー(インスタンスと呼ばれます)を作成できるため、既に様々なインスタンスがインターネット上に公開されています。また重要な特徴として、MisskeyはActivityPubと呼ばれる分散通信プロトコルを実装しているので、どのインスタンスを選んでも他のインスタンスのユーザーとやりとりすることができます。これが分散型と言われる所以で、単一の運営者によって単一のURLで公開されるような、Twitterなどの他サービスとは根本的に異なっています。
インスタンスによって主な話題のテーマやユーザー層、言語などは異なり、自分にあったインスタンスを探すのも楽しみのひとつです(もちろん自分のインスタンスを作るのも一興です)。 Misskey Hub

…………???????????????

インスタンス……?? 分散型……????? 難しい概念が多すぎる……!!

……ということで今回は、公式ドキュメントなどを参照してわかった、Misskey(ミスキー)の基本的な情報や用語を解説していきたいと思います。

目次

分散型SNS「Misskey」TwitterやDiscordとの違い

Misskeyは、Webエンジニア・しゅいろさんらによって2014年より開発されている、TwitterのようなSNSサービスを実現するためのオープンソースのソフトウェア。

厳密に言えば、Misskeyは具体的なサービスの名前ではありません。

しかし、しゅいろさんの開発ブログによれば、「『Misskeyを使用したサービス』のことを単に『Misskey』と呼ぶユーザーも多い」(外部リンク)とのことで、本記事でもそれに倣っています。

インスタンス一覧/画像はMisskey Hubのスクリーンショット

Misskeyの特徴の一つ目は、ソフトがオープンソースで公開されていること。

つまり、知識さえあれば誰でもMisskeyのサーバー(インスタンスと呼ばれます)を建てることができます(外部リンク)。

DiscordのサーバーやSlackのワークスペースなどをイメージするとわかりやすいかもしれません。Webサービスに詳しくない人向けに喩えると、インスタンスは「建物」。外側の機能が同じでも、インスタンスが違えば中にいるユーザーが違い、話題のテーマやユーザー層、言語なども異なっていきます。

Misskeyに新規登録する際は、まず自分にあったインスタンスを探すところから始まります(外部リンク)。

分散型SNS=他のインスタンスともやりとりが可能

インスタンスごとにユーザーが違うのならば、MisskeyはDiscordのようにクローズドなコミュニケーションが楽しめるツールに近く、オープンなTwitterの代替にはなりえないのでは?という疑問が当然あるでしょう。

そこで紹介したいのが、Misskeyの二つ目の特徴である分散型──つまり、どのインスタンスを選んでも他のインスタンスのユーザーとやりとりすることができるという点です。

Misskeyでは、インスタンスを超えてユーザーをフォローしたり、投稿(ノートと呼ばれます)にリアクションしたりすることができます。

(余談ですが、分散型SNSの例としては、Misskeyと同じくポストTwitterとして再注目されているMastodonなども挙げられます。)

Misskeyのタイムライン/画像はMisskey.ioのスクリーンショット(ぼかしは編集部が処理)

Misskeyのタイムラインは「ホーム」「ローカル」など複数種類が存在(外部リンク)。

「ホーム」のタイムラインには、自分のフォローしているユーザーのノート、「ローカル」のタイムラインには、自分が所属しているインスタンスのユーザーのノートが流れてきます。

文字数制限が緩く、ファイル添付も可能 投稿には絵文字で反応

ノートとリアクションの例/画像はインスタンス「Miskkey.io」のスクリーンショット(ぼかしは編集部が処理)

Misskeyのノートの文字数制限は最大3000文字。Twitterと同じように、投稿されたノートに返信して会話したり、他のノートを引用もしくは新しいノートとして共有したりできます(リノートと呼ばれています)。

どのタイムラインに表示するか、ノートの公開範囲を指定することも可能。ネタバレ防止などに活用できる、ノートの内容を閲覧者の操作なしに表示できないようにするCW(Contents Warning)機能もあります。

ノートとしては文章のほかにも、アンケートを実施したり、画像や動画、オーディオなど任意のファイルを添付することもできます(ファイルには閲覧注意の設定もできます)。

そして、他人のノートに対しては、SlackやDiscordのように絵文字をつけて反応(リアクション)ができます。絵文字には、インスタンスごとに設定された画像をカスタム絵文字として使用することもできます。

Misskey、ポストTwitterとしてユーザーが急増加

Miskkey/画像はアセット集より

総じて、DiscordとTwitterをハイブリッドした万能型SNSという印象を受けたMisskey。

これだけ機能が揃っている上に、UIが複数用意されていたり、デザインも自分好みに調整できたりと、まさに至れり尽くせりです(逆に、できることが多すぎて面食らってしまったほどでした)。

Misskeyは執筆現在、総ユーザー数は82994人、インスタンス数387個を記録。

ポストTwitterとして話題となったことからか、ユーザーが急増加しているらしく、世界最大のMisskeyインスタンス「Misskey.io」は新規登録を35000人まで解放することを2月20日に発表しています(外部リンク)。

なお、7月2日に始まったTwitterの閲覧制限の影響を受けてか、「Misskey.io」は新規登録に制限かけ、サーバー強化を行いながら段階的な対応を続けています。
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