「12月11日・18日に赤ブーブー通信社さんのイベント、30日・31日にはコミケ、年明け1月8日にはまた赤ブーさん主催のイベント。今年の年末年始の繁忙期は、乗り切れるか戦々恐々としていました」
冬の日差しが差し込むオフィスの一室で、日なたぼっこするネコたちを横目に、同人誌専門の印刷会社であるしまや出版代表・小早川真樹(こはやかわ・まさき)さんはこともなげに笑う。 2022年12月29日、「コミックマーケット101」を翌日に控えたしまや出版では、初日に搬入する同人誌の準備が急ピッチで進められていた。
ほとんどはすでに印刷・製本を終え、あとは会場である東京ビッグサイトへの搬入を残すのみ。しかし、中には直前にデータ入稿されたものもあり、朝から社員が忙しなく動いている。
世界有数の同人誌即売会・コミックマーケット(コミケ)。今回の舞台はその前日、会場で頒布される同人誌を印刷・製本、そして搬入する創業54年の老舗印刷会社の1日を追った。
取材・文:恩田雄多
しまや出版公式CM
創業時は文房具販売を主とする商店だったが、まもなく個人の自費出版印刷物の受注をスタート。コミケには1976年4月の2回目(C2)から搬入、コミケとともに歴史を刻む印刷会社だ。
小早川さんは、15年前に亡くなった先代の後を継ぎ、サラリーマンから転職。2011年に社長に就任した2代目だ。ちなみに本人も、評論系サークルで複数回コミケに参加している。 「当時は印刷業界のことが何もわからなくて。でもだからこそ、そんな自分でもわかるような、初めての方にも優しい同人誌専門の印刷会社を目指しました」
同人誌を初めてつくる人、しまや出版を初めて使う人、もちろんリピーターにも、どんな人にも優しく丁寧かつきめ細やかな対応を心がけている。
一方で、近年は2010年(平成22年)2月22日に発足した、保護した“ネコ社員”による「しまや出版癒し課」が、Twitterで話題を呼びメディアにたびたび登場。
加えて、ビデオテープケース入りの同人誌やカセットテープケース入りの同人誌、表紙に刺繍を施した同人誌など、電子書籍隆盛の中で、印刷表現の可能性も模索している。
冬の日差しが差し込むオフィスの一室で、日なたぼっこするネコたちを横目に、同人誌専門の印刷会社であるしまや出版代表・小早川真樹(こはやかわ・まさき)さんはこともなげに笑う。 2022年12月29日、「コミックマーケット101」を翌日に控えたしまや出版では、初日に搬入する同人誌の準備が急ピッチで進められていた。
ほとんどはすでに印刷・製本を終え、あとは会場である東京ビッグサイトへの搬入を残すのみ。しかし、中には直前にデータ入稿されたものもあり、朝から社員が忙しなく動いている。
世界有数の同人誌即売会・コミックマーケット(コミケ)。今回の舞台はその前日、会場で頒布される同人誌を印刷・製本、そして搬入する創業54年の老舗印刷会社の1日を追った。
取材・文:恩田雄多
目次
1976年からコミケに搬入する老舗印刷会社
荒川と隅田川という2つの一級河川に挟まれ、目の前には首都高が走る。町工場の多い東京都足立区に、2023年2月で創業55周年を迎えるしまや出版はある。小早川さんは、15年前に亡くなった先代の後を継ぎ、サラリーマンから転職。2011年に社長に就任した2代目だ。ちなみに本人も、評論系サークルで複数回コミケに参加している。 「当時は印刷業界のことが何もわからなくて。でもだからこそ、そんな自分でもわかるような、初めての方にも優しい同人誌専門の印刷会社を目指しました」
同人誌を初めてつくる人、しまや出版を初めて使う人、もちろんリピーターにも、どんな人にも優しく丁寧かつきめ細やかな対応を心がけている。
一方で、近年は2010年(平成22年)2月22日に発足した、保護した“ネコ社員”による「しまや出版癒し課」が、Twitterで話題を呼びメディアにたびたび登場。
加えて、ビデオテープケース入りの同人誌やカセットテープケース入りの同人誌、表紙に刺繍を施した同人誌など、電子書籍隆盛の中で、印刷表現の可能性も模索している。
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連載
2022年12月30日(金)・31日(土)の2日間にわたって東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催される「コミックマーケット101」(C101)を特集。
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