吉田覚さんによる漫画『働かないふたり』が、掲載サイト『くらげバンチ』(新潮社)で無料公開されています。
対象は、1話から71話まで。無料公開の期間は4月21日(木)までです。読みましょう。全人類必読のマスターピースです。
そう、ふたりは働かない、ニートの兄妹なのです。だから『働かないふたり』。
そんなふたりと、彼らを暖かく見守る父&厳しくも優しい母、学生時代からの無二の友人、仲の良いお隣さんといった面々が繰り広げる、なんともほのぼのとした日常に癒やされます。 いわゆる日常系と呼ばれるジャンルに当てはまる作品です。
しかし要点はそこにはなく、ふたりがニートであること、社会から逸脱した存在であることにあります。
なおさきほど、“仲の良いお隣さん”が登場すると書きましたが、このお隣さんこと倉木さん、ニート兄妹のストーカーです(!)。作中でも明言されてます(!)。本人も自覚してます(!?)。
なぜストーカーになったかというと、守と春子に不眠症を治してもらったからです。どういうこと?
ふたりは社会から逸脱した存在なので、朝も夜もありません。好きな時に好きなことをしています。
なので倉木さんは夜になってベットに入ると、窓から、夜行性で活動が活発化するニート兄妹の脳天気なやり取りが視界に入ります。
どうでしょう。仕事や学業その他諸々を終え、家事やらなんやらして、ようやっとベットで横になったら視界に入る脳天気なニートのふたり。
ゲームしたり、なんか謎の踊りを披露し合ったりしているようです。
......腹立ちません? もしくは呆れませんか?
神経質ゆえに不眠症だった倉木さんの病は、いつの間にか解消されていました。
「アホ兄妹」を見ていると、いろんなことがどうでもよくなり、なんだか安心して眠れるようになったのです。
ちょっと社会に疲れていた倉木さんは、ちょっと社会からズレた「アホ兄妹」に、ちょっとだけ救われたのです。 その後、倉木さんは守と春子と友達になり、ふたりと一緒にバカをやるようになりました。笑顔も増えて、彼女のことをちょっと心配していた母親にも安心してもらえました。
今日も安眠のために、倉木さんはふたりを夜な夜な窓から眺めます。それだけ。
だから悪いストーカーではないのです(悪くないストーカーとは)。
守と春子は働いていないので、社会に対して何かの役割を負ってはいません。気ままに街を歩き、そして休日出勤する倉木さんを見て、春子は「ブラックだよおぉぉ!」と叫びます。
どちらかと言えば、我々(クソデカ主語)は倉木さん側に立っているでしょう。大抵の人が働いていたり、学生だったりすると思うので。
だから読者はどちらかと言えば倉木さん側の視点で働かないふたりを眺めて、ズレてんなあと思いつつ、しかし彼らが本当にズレているのかと自分自身に問うのです。
働くって何なんだと。脳天気な「アホ兄妹」の顔を眺めながら。
何か眠れない夜があったら、「アホ兄妹」を眺めに行きましょう。たぶん、ちょっとは楽になると思います。
対象は、1話から71話まで。無料公開の期間は4月21日(木)までです。読みましょう。全人類必読のマスターピースです。
ニート兄妹の日常を描く漫画『働かないふたり』
『働かないふたり』は、地頭も良く社交的な兄・石井守と、マイペースで極度の人見知りの妹・石井春子、ふたりの働かない日々を描いた作品です。そう、ふたりは働かない、ニートの兄妹なのです。だから『働かないふたり』。
そんなふたりと、彼らを暖かく見守る父&厳しくも優しい母、学生時代からの無二の友人、仲の良いお隣さんといった面々が繰り広げる、なんともほのぼのとした日常に癒やされます。 いわゆる日常系と呼ばれるジャンルに当てはまる作品です。
しかし要点はそこにはなく、ふたりがニートであること、社会から逸脱した存在であることにあります。
なおさきほど、“仲の良いお隣さん”が登場すると書きましたが、このお隣さんこと倉木さん、ニート兄妹のストーカーです(!)。作中でも明言されてます(!)。本人も自覚してます(!?)。
なぜストーカーになったかというと、守と春子に不眠症を治してもらったからです。どういうこと?
深夜0時のニート兄妹鑑賞タイム
倉木さんの部屋は、石井家のニートお兄ちゃん・守の部屋の真向かいにあります(たぶん)。守の部屋(仮)には、夜な夜な春子が来て、ふたりは自由に過ごしています。ふたりは社会から逸脱した存在なので、朝も夜もありません。好きな時に好きなことをしています。
なので倉木さんは夜になってベットに入ると、窓から、夜行性で活動が活発化するニート兄妹の脳天気なやり取りが視界に入ります。
どうでしょう。仕事や学業その他諸々を終え、家事やらなんやらして、ようやっとベットで横になったら視界に入る脳天気なニートのふたり。
ゲームしたり、なんか謎の踊りを披露し合ったりしているようです。
......腹立ちません? もしくは呆れませんか?
社会からズレた「アホ兄妹」が社会に疲れた人を救う?
倉木さんも当初は「アホ兄妹」と呼んで呆れていました。その「アホ兄妹」は毎日のようにゲームをして、ゲラゲラ笑い合っています。飽きもせず、働きもせず。神経質ゆえに不眠症だった倉木さんの病は、いつの間にか解消されていました。
「アホ兄妹」を見ていると、いろんなことがどうでもよくなり、なんだか安心して眠れるようになったのです。
ちょっと社会に疲れていた倉木さんは、ちょっと社会からズレた「アホ兄妹」に、ちょっとだけ救われたのです。 その後、倉木さんは守と春子と友達になり、ふたりと一緒にバカをやるようになりました。笑顔も増えて、彼女のことをちょっと心配していた母親にも安心してもらえました。
今日も安眠のために、倉木さんはふたりを夜な夜な窓から眺めます。それだけ。
だから悪いストーカーではないのです(悪くないストーカーとは)。
働かないふたりを見て考える「働くとは何なのか?」
働くということは、社会に対して何かしらの役割を負うことと同義です。今日も誰かが働いているから社会は回っています。守と春子は働いていないので、社会に対して何かの役割を負ってはいません。気ままに街を歩き、そして休日出勤する倉木さんを見て、春子は「ブラックだよおぉぉ!」と叫びます。
倉木さんにとっての当たり前は、春子にとって非常識です。逆に、働いている人からすれば春子が非常識です。春ですね。#働かないふたり pic.twitter.com/97SUEXg7FC
— 『働かないふたり』 公式 (@hatarakanai_2) April 2, 2022
どちらかと言えば、我々(クソデカ主語)は倉木さん側に立っているでしょう。大抵の人が働いていたり、学生だったりすると思うので。
だから読者はどちらかと言えば倉木さん側の視点で働かないふたりを眺めて、ズレてんなあと思いつつ、しかし彼らが本当にズレているのかと自分自身に問うのです。
働くって何なんだと。脳天気な「アホ兄妹」の顔を眺めながら。
何か眠れない夜があったら、「アホ兄妹」を眺めに行きましょう。たぶん、ちょっとは楽になると思います。
『働かないふたり』が「くらげバンチ」で第1話~71話まで無料公開中!!
— 『働かないふたり』 公式 (@hatarakanai_2) April 8, 2022
4月8日(金)~4月21日(木)まで。https://t.co/CGGlbm5U0F#働かないふたり pic.twitter.com/XMmODVJCer
漫画は最高ってこと!!
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