ガルシア=マルケス『百年の孤独』文庫化 ラテンアメリカ文学の傑作

ガルシア=マルケス『百年の孤独』文庫化 ラテンアメリカ文学の傑作
ガルシア=マルケス『百年の孤独』文庫化 ラテンアメリカ文学の傑作

文庫化が決まった小説『百年の孤独』(新潮社刊)/画像はAmazonより

コロンビアの作家であるガブリエル・ガルシア=マルケスさんが書いたラテンアメリカ文学の傑作『百年の孤独』が、2024年に新潮社から文庫化される。

『百年の孤独』は、世界の30か国以上の言語に翻訳され、全世界で3600万部以上のベストセラーになった文学作品として知られる長編小説。

ここ数日SNS上で文庫化の情報が話題を呼んでおり、KAI-YOU.netが新潮文庫編集部に確認したところ、詳細は未定ながら「2024年に刊行することは事実」との回答を得た。

※2024年4月1日追記:刊行は2024年6月26日に決定。

「魔術的リアリズム」を知らしめた南米文学『百年の孤独』

『百年の孤独』は、『予告された殺人の記録』や『族長の秋』などで知られるガブリエル・ガルシア=マルケスさんの代表作。

魔術的リアリズム」と呼ばれる表現力豊かで饒舌な語り口で、ブエンディア家の7世代にわたる壮大な物語と、舞台である架空の町・マコンドの成立から消失までが描かれる。

1967年に出版されると世界的なブームを巻き起こし、ラテンアメリカ文学というジャンルと「魔術的リアリズム」という手法を、世界に知らしめた作品として知られている。

ガブリエル・ガルシア=マルケスさんは1982年、『百年の孤独』への評価を主としてノーベル文学賞を受賞した。

2019年にNetflixが映像化発表、『ナルコス』製作会社も参加

このように世界的な文学作品として著名でありながら、これまで文庫化されてこなかった『百年の孤独』。

日本では文学者・鼓直さんの翻訳により、日本語版の単行本が1972年に新潮社より刊行された。

1999年に同じく鼓直さんと新潮社の手で改訳版が刊行され、現在に至るまで親しまれている。
Netflix『百年の孤独』映像化に際しての映像
2019年には、Netflixが同作品初の映像化を発表。

その後2022年、製作会社としてコロンビアの麻薬カルテルを描くドラマ『ナルコス』を手がけたDynamoの参加が明らかに。イメージ映像が公開されている。
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