11月22日「文学フリマ東京」1年ぶり開催 “文学”と“好き”が集結する即売会

11月22日「文学フリマ東京」1年ぶり開催 “文学”と“好き”が集結する即売会
11月22日「文学フリマ東京」1年ぶり開催 “文学”と“好き”が集結する即売会

第三十一回文学フリマ東京/画像は「文学フリマ」公式サイトより

POPなポイントを3行で

  • 11月22日(日)「文学フリマ東京」開催
  • 形式も内容も様々な「文学」が集結
  • 感染症対策も財布の中身も十分に準備して行きたいフリマ
11月22日(日)に東京流通センター・第一展示場にて、文学の展示即売会「第三十一回文学フリマ東京」が開催される。

例年、東京では5月、11月と年に2回開催されているが、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で5月の開催は中止に。この第三十一回が2020年初の東京開催となる。

今回は、746店825ブース)が出店を予定している。出店作品や出店者に関しては、Webカタログから確認できる(外部リンク)。

なお、同イベントは感染症対策を行った上で開催される。マスクの着用や、接触確認アプリ「COCOA」の事前インストール必須など、来場案内を十分に確認した上で安全に楽しみたい。

様々な「文学」が集結する熱狂の即売会

「文学フリマ」/画像は公式サイトより

「文学フリマ」は、2002年に初開催された文学作品の展示即売会。

評論家で漫画原作者の大塚英志さんが、文芸誌『群像』に寄稿したエッセイ「不良債権としての『文学』(2002年6月号掲載)」での提唱をきっかけに開催が実現(外部リンク)。

2020年現在では、大阪、福岡、札幌など全国8都市で開催されている。

出品されるのは、「自分が"文学"と信じるもの」。内容はもちろんのこと、CDTシャツなど、発表の形式も様々だ。

書籍の形をとって発表されている作品も、製本に使用されている紙や装丁は十人十色で、ブースの間を縫って歩いているだけでも目に楽しい光景が広がっている。

近年では注目が高まり、2019年11月に開催された「第二十九回文学フリマ東京」には1072店(1168ブース)が出店し、来場者と合わせて6000人を超える過去最多の参加者が集まった。

たくさんの「好き」が集まる第一展示場

筆者は、過去最多となったその「第二十九回文学フリマ東京」で、来場者として初めて「文フリ」に参加した。

会場の広さや出店数の多さにも驚かされたが、こんなにも様々な「好き」が形となってひとつの会場に集まっていること、その熱量の高さに非常に驚かされた。

ブースには、作者の好きなバンドをモチーフにした小説や、何気ない生活の中にある「推し」についてのエッセイ、ホストの失恋話など、実に様々な「好き(だった)」がずらりと並んでいたのだ。 筆者同様一人で参加している人も多く見られたが、参加者数が過去最多にのぼったという会場アナウンスが流れると、誰からともなく始まった拍手が会場全体を包んだことを鮮明に記憶している。

第二十九回文学フリマ東京『ZINEアカミミ 創刊号』/家族や共同体について書かれたエッセイや日記などが掲載されている。2019年、筆者がまさに興味をもっていたテーマだったため見つけてすぐに購入した。

第二十九回文学フリマ東京『希釈2019』/18名の寄稿者の「好きなもの」が小説や漫画など様々な形式で掲載されている。どのページから読んでも楽しい。

第二十九回文学フリマ東京『ハムキャベツ』/5名の作家による群像小説集。表紙のイラストと、ブースに座っていた作者の方々の気さくさに惹かれて購入。

会場をぐるぐる周りながら関心のあるテーマを扱った作品や装丁など心惹かれるものを次々と手にとって、気づけば財布の中はほぼ空に。

「文学フリマ」では、思いがけない「文学」との出会いがたくさんある。参加する方は、財布に余裕を持たせて参加されたし。

様々な形で「文学」に触れる

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イベント情報

第三十一回文学フリマ東京

日時
2020年11月22日(日) 12:00〜17:00
会場
東京流通センター第一展示場
主催
文学フリマ事務局

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