まだクラウドファンディングまでの終了までに29日も残されており、クラウドファンディングだけで1億円を回収する可能性も現実的なものとなっている。
BAD HOPファンから多数の収益化のアイディアも
BAD HOPは、2月29日(日)の開催が予定されていた横浜アリーナでの単独ライブ「BAD HOP WORLD 2020」を、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客ライブとして実施。当初は中止を検討していたものの、1億円の借金を背負ってライブを実施するという決断に至ったBAD HOP。
メンバーのT-Pablowさんはライブ中のMCで「俺らがこのライブをこうして開催したのは、コロナウイルスのせいでネガティブな気持ちが蔓延しちゃうのが嫌だったんだよ」と決断の理由を語った。 また、BAD HOPのマネージャー・村越さんは無観客ライブ決行にあたって、「1億円というお金jは僕達にとっても大きなお金で今後の目処も立っていなくどうしていいか検討もついてない状況です」と心境を吐露。
このツイートに対し、多くの10代〜20代と見られるファンがイベント制作費の1億円を回収するアイディアを必死に考えて提案。その光景に心打たれた方も多かったのではないだろうか。BAD HOPのマネージャーをしている村越です。
— BAD HOP (@badhop_official) February 29, 2020
昨日の横浜アリーナ中止、無観客での生配信の発表により多くの方々から応援メッセージをいただき、心から感謝しております。
私たちの現在の状況や葛藤を以下に書き綴らせていただきました。
詳しくは添付画像をご確認いただけると嬉しいです。 pic.twitter.com/SNgtits2JS
IT起業家たちもBAD HOPのストーリーに感化され、動く
この一連の流れを受け、T-PablowとYZERRさんの友人であり、株式会社FiNC代表である溝口勇児さんが発起人となり、COMPFIRE代表の家入一真さんを巻き込んでクラウドファンディングが開始された。支援金額は2000円から最大100万円まで。リターンでは金額によって3年ぶりのアルバムとなる『BAD HOP WORLD』を一般流通より先に手に入ることができるほか、今回のライブ「BAD HOP WORLD 2020 LIVE」のDVD、プレミアムフォトブック、ライブのバックステージ招待権、今後5年間で行う全てのライブへ招待されるゴールドカードなど様々だ。今日の17:50に、BADHOPの無観客コンサートをYouTubeで配信します。
— 溝口勇児 (@mizoguchi_yuji) March 1, 2020
1億円以上の負債を抱えることになりますがファンのためにどうしてもライブをしたいということで無料で公開してます
若い彼らのの覚悟を応援したい人はぜひとも拡散して下さい!https://t.co/IPMfbxRIn3#借金1億の無観客ライブ pic.twitter.com/9aG5HVib4j
溝口さんらの呼びかけと行動によって、多くの著名IT起業家たちも支援に賛同。ヒップホップという枠組みを越えたムーヴメントになりつつある。
無観客ライブの決定からクラウドファンディングの開始まで、わずか2日程度。多くのファンや理解者の協力によって実現した企画だ。
メジャーレーベルや芸能事務所に所属せず、完全自主制作で数多くのファンを獲得し、ユースからのカリスマとなったBAD HOP。これだけの支持を集めるのも、そういった"成り上がり"の物語の結実かもしれない。
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