長編アニメーション映画『この世界の片隅に』で知られる片渕須直監督が、長編映画を制作するためのスタジオとしてアニメーション制作会社『コントレール』を設立したことを明かした。
片渕監督自身が名付けた『コントレール』は“ひこうき雲”を意味し、空に長く永く筋を引く白雲をイメージしている。
「多くの人に、末永く愛されるアニメーション作品を作りたい。」という想いが込められている。
2020年1月上旬からは、作画や制作に携わる人材を幅広く募集していく予定だ。名犬ラッシー 第1話「ひとりじゃない」
日本大学芸術学部に在学中より、宮崎駿監督作品『名探偵ホームズ』に脚本家として参加し、その後も宮崎監督作品『魔女の宅急便』にも携わってきた。
2016年には長編映画『この世界の片隅に』が公開され、社会現象とも言える反響を見せた。映画『この世界の片隅に』予告編
同作品はSNSや口コミで広まり、公開から1000日以上のロングラン上映が話題に。
幅広い世代から支持を受け、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞をはじめ国内外で70以上の賞を受賞。
さらに2019年12月からは新作カットが追加されたロングバージョン『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開され、依然衰えぬ人気を見せている。
2010年から6年という、アニメ映画としても膨大と言える歳月を費やして制作されている。
費用面でも、2015年にその応援プロジェクトとしてクラウドファンディングが立ち上がり、2カ月で約4000万円を集めたことでも大きな話題となったが、その上、監督自身も自腹を切ってまでアニメーション映画化に全力を注いだことを明かしている。
戦時下の広島・呉に生きる女性を描いた本作は、他に類を見ない緻密な時代考証に基づいて制作されたことも高く評価されている。監督は「この空間を想像力で埋めてはいけないと思った」と胸の内を明かし、その調査の意義を取材時にも語っている。 CGを一切使用せず手描きと切り紙アニメで全編が構成されている点も、現在のアニメ制作環境においては珍しくなっている。
コントレール設立は、そうした片渕監督の独自の方針のもとでアニメを制作するために必要な措置だったとも言える。
新たなチームが集結し、またアニメが送り出される日が待ち望まれている。
「多くの人に、末永く愛されるアニメーション作品を作りたい。」という想いが込められている。
2020年1月上旬からは、作画や制作に携わる人材を幅広く募集していく予定だ。
愛されるアニメ作品を生み出す
TVシリーズ『名犬ラッシー』(1996)や長編映画『マイマイ新子と千年の魔法』(2009)など、多くの作品を手がけてきたアニメーション映画監督・片渕須直さん。2016年には長編映画『この世界の片隅に』が公開され、社会現象とも言える反響を見せた。
幅広い世代から支持を受け、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞をはじめ国内外で70以上の賞を受賞。
さらに2019年12月からは新作カットが追加されたロングバージョン『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開され、依然衰えぬ人気を見せている。
『この世界の片隅に』に見る片渕監督の異質さ
片渕監督の代表作となった『この世界の片隅に』は、異例づくしの作品だと言える。2010年から6年という、アニメ映画としても膨大と言える歳月を費やして制作されている。
費用面でも、2015年にその応援プロジェクトとしてクラウドファンディングが立ち上がり、2カ月で約4000万円を集めたことでも大きな話題となったが、その上、監督自身も自腹を切ってまでアニメーション映画化に全力を注いだことを明かしている。
戦時下の広島・呉に生きる女性を描いた本作は、他に類を見ない緻密な時代考証に基づいて制作されたことも高く評価されている。監督は「この空間を想像力で埋めてはいけないと思った」と胸の内を明かし、その調査の意義を取材時にも語っている。 CGを一切使用せず手描きと切り紙アニメで全編が構成されている点も、現在のアニメ制作環境においては珍しくなっている。
コントレール設立は、そうした片渕監督の独自の方針のもとでアニメを制作するために必要な措置だったとも言える。
新たなチームが集結し、またアニメが送り出される日が待ち望まれている。
映画『この世界の片隅に』の情報はこちら
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会社情報
株式会社コントレール
- 会社名
- 株式会社コントレール / CONTRAIL Co.,LTDs
- 設立
- 2019年9月2日
- 代表取締役
- 大塚学
- 取締役
- 片渕須直
- 所在地
- 東京都 杉並区
- 事業内容
- アニメーションの企画・制作
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