物語の新たなキーとなっている「暗黒大陸」に向かう船の中で巻き起こる「王位継承者戦」が、さらに複雑かつ高密度のまま進行していく。
表紙は12巻のセルフオマージュ
今回、36巻の表紙に描かれるのは、主人公・ゴンやクラピカたちのライバルとして立ちはだかる幻影旅団の面々。12巻のセルフオマージュ的なイラストとなっており、メンバーの脱退や死亡、新規加入など、かなり入れ替わりの激しい組織だが、現在の様子が描かれている。 幻影旅団は非常に人気の高いキャラクターが多く、12巻と比較すると、その変化を楽しむことができると同時に、死んだメンバーの箇所には花が描かれ、ポップな作風だが寂しさを感じさせるデザインとなっている。
『HUNTER×HUNTER』は、9月22日発売の集英社『週刊少年ジャンプ』43号で約5カ月ぶりに連載を再開している。
膨大な数のキャラクターとそれぞれの思惑が交錯する、少年漫画の枠を越えた重厚なサスペンスが展開されているため、物語をしっかりと熟読するためにも単行本の購入は必須といえる。
冨樫義博という天才の魅力
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連載
1998年より『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した漫画家・冨樫義博さんが描く『HUNTER×HUNTER』。 主人公のゴン=フリークスが父親であるジンを探すためハンターとなり、キルア、クラピカ、レオリオといった仲間達との絆を深めながら、未知なる敵との戦いを描きます。 緻密に計算された高度な攻防と読者の予想を上回り続ける展開で人気を博す一方、非常に寡作なことでも知られ、現在までに500回以上の休載を繰り返していることも話題となりました。 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』超特集では、そんな本作に魅せられたKAI-YOUの面々が、作品にまつわる疑問や伏線などを考察するコラム記事を執筆。ときには座談会も実施しながら、一読しただけでは伝わりづらい冨樫義博作品に通底する思想を紐解きます。
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