「JAE」では、本中、MOODYZ(ムーディーズ)、IDEAPOCKET(アイポケ)、ソフト・オン・デマンド(SOD)をはじめとした、日本のアダルト業界を牽引するAVメーカーによる色とりどりのブース出展のほか、AV日本一決定戦「AV OPEN 2015」の表彰式など、まさに日本のAVファン感謝祭にふさわしい催しを展開。
そんな「JAE」のステージ上で、人気AV女優の上原亜衣さんが2016年春に引退することを発表。瞬く間に話題となり、Twitterのトレンドワードに入るなど、日本中に激震が走ったことは記憶に新しい。
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インタビューでは、上原さんが引退を決断した経緯やAV女優として“トップを獲る”ことに対するこだわり、ファンへの思いなど、現在の心境を聞いてきた。
企画・文/吉田雄弥
まさかの中出しを体感! 本中が見せたその驚きの方法とは!?
「JAE」では、各メーカーが大小様々なブースを出展。特にユニークな試みを仕掛ける本物中出しAVメーカー・本中は、個性豊かすぎるカオスなステージイベントを繰り広げ、会場を大いに盛り上げた。20メーカーの合同ブースのトップバッターを飾った本中のステージには、上原亜衣さんをはじめ、AIKAさん、浜崎真緒さん、宮崎あやさん、佳苗るかさん、紺野ひかるさんという、『100人×中出し 絶対に濡れてはイケない孕ませ学校』に出演した総勢6人が登場。人気女優の集結に、ブース周辺はあっという間に多くのファンで埋め尽くされた。
本中ブースの注目の企画内容は、ずばり中出しの体感。 いったい何をどうすれば、この場で中出しをカラダで感じることができるのか。「まさか……さすがに……」と疑問や不安で戸惑っている中、浜崎さんが「中出ししよ〜!!」とファンを煽り出し、筆者も謎の興奮を抑えきれずにいると、突如、ステージに幕が下りる。
!?
女優さんの姿が見えなくなると、本中のプロデューサーから、幕に描かれたイラストの説明が始まる。
「これはコンマちゃんというキャラクターで、美少女、ギャル、ヤリマン、中出しバカという、4つのマン……コンマちゃんがいます」
は?
つまり要約すると、幕に描かれた各コンマちゃんの中央に割れ目があり、コンマちゃんの割れ目に上半身を入れることで、中で待つ上原さんをはじめとした女優さんたちが迎えてくれるというものだ。
人生において、そうやすやすと巡りあうことのない中出しを安心・安全に体感できる──本中だからこそ実現できた企画だと言えるだろう。
しかし、ただ単に上半身を挿入するだけでは、中出しはできない。ちゃんと、それ相応の声? を出さないと、上半身を挿入して中にいる女優さんに会うことはできないのだ。
いざ中出しの体感コーナーが始まると、声を出さないといけない恥ずかしさからか、最初は恐る恐る体感していたファンだが、中から聞こえる女優陣からの「中出ししてくれてありがとう♡」という甘い誘惑のような声にヒートアップ。 「中出ししたい!」とあちこちから聞こえ、コンマちゃんの前にファンが殺到し、次々と幕の向こうに頭を突っ込んで満足げな顔をして後を去っていた。
そんなファンの愛に対して「もっと奥に出してください!」など、精一杯応える女優たち。
結果、平日の10時前後にも関わらず、「イ、イクッ……イクよ!! 出すよぉぉぉぉぉ!!!」という歓喜と絶頂が混ざった絶叫が、幾度となく会場中に響きわたっていた。(筆者も叫びました^^)
突然歌い出すライブステージ!
貴重な中出し体感が終了すると、息つく暇もなくライブステージへ。上原亜衣さんによる2015年の新曲「ヤリモク」が突然流れ、突然歌い出す上原さんに、さっきまで中出ししていたファンたちは若干の驚きを見せつつも、自然とコールが巻き起こる。 この曲は、昨年発表されたラップソング「REAL」とはガラッと雰囲気の異なるロックナンバー。終盤には、本中のプロデューサーが「本中が大好きだぁぁぁぁぁ!!」と絶叫するなど、ステージ上で出演者や関係者が思うがままに全員で歌う姿からは、本中としての一体感が感じられ、会場を爆笑の渦に包み込み、終始本中らしさを感じさせるステージだった。名実ともに“トップ”を獲った上原亜衣は何を思うのか
続いては、本中によるブース終了後まもなく行われた「AV OPEN 2015」の表彰式で発表され、衝撃を巻き起こした上原亜衣さんの引退についての独占インタビューを掲載。──電撃発表でしたが、引退を決意するまでの経緯を教えてください。
上原 引退自体は、昨年の3月くらいから考えていました。「DMMアダルトアワード2014」で最優秀女優賞をいただいて、「AV OPEN 2014」のヘビー級部門では出演した『100人×中出し』が1位を獲得できたことで、目標がなくなってしまったんです。
とはいえ、応援してくれる人たちのことを考えると葛藤もあって。でも私自身、今年23歳になって、来年でデビューから丸5年を迎えます。上原亜衣の中にいる自分自身の人生を歩もうと思って引退を決意しました。
──目標というのは“トップを獲る”ということでしょうか?
上原 そうですね。私のAV女優としてのスタートは、いわゆる企画女優だったんです。女優が何人も出演する企画ものの作品で、名前も出ない素人役が多かったので、いわゆるデビュー作がありません。一番の下っ端で始まったからこそ、一番てっぺんで辞めたいと考えていました。そういう意味では、今回のような大きなステージで引退を発表できて、すごく嬉しいです。
──引退後の活動予定などは決まっているのでしょうか?
上原 12月いっぱいは引退作の撮影をして、実際に引退するのは、2016年春頃です。引退後は、正直、具体的なことはまだ考えてなくて、いろんな人に相談してます……。決まったら、ブログやTwitterでお知らせしますね。
──これまでの活動を振り返ったときに、AV女優とはどんな職業ですか?
上原 すごくキラキラした世界で、本当に楽しいお仕事でした。頑張れば頑張っただけステージで輝けて、認められて、それが結果としても現れる……すごい世界だなと。最初の頃は右も左もわからなくて、「怖い」と思ったりすることもあったんです。でも、心を込めて応援してくれる方々がたくさんいることに感動しました。今までの人生で経験したことないくらい応援してもらえて、本当にありがたいですね。
──そんな世界に未練は……?
上原 ないですね。もうやりきった、という実感があります。
──“頑張った分だけ認められる”というのは、一方で、「極限まで努力し続けなければ生き残れない厳しい業界でもある」ということだと思います。その中で活動を続けられたのはなぜだと思いますか?
上原 ファンの人をはじめ、応援してくれる人がいたからです。メーカーさんやスタッフの人たちも含めて、チームのような温かさを感じられる職業だからこそ、続けてこれました。
──いつ頃からファンの応援を感じるようになったんですか?
上原 どれくらいだろう……。デビューして1・2年くらいのときに、小さなメーカーさん主催の投票企画があったんです。そこで一番になったときに、「私を応援してくれる人がいるんだな」って思いました。それ以降は、イベントなどでファンに会うたびに、応援してくれる人の存在を感じるようになりました。
──上原さんにとって、一番になることは非常に大きな意味があるんですね。「DMMアダルトアワード」や「AV OPEN」で評価されるなど、ご自身では、なぜ自分が一番になれたと思いますか?
上原 なんででしょうね、自分でもよくわかってないんですけど……。でも、めちゃくちゃ努力したと思います。私、基本的にNGがないんですよ。普通、女優によって断るジャンルとかがあるんですが、なるべく断らないようにしていました。オファーをいただいたら、まずはやってみようと。できるかどうかなんて、やってみなきゃわからないので。今は月10本くらいですけど、多いときは25本くらい、今までに1,000本以上は出演してきたと思います。
──今までで特に印象的な作品はありますか?
上原 いっぱいありますよ! 昨年の『100人×中出し』は、AV OPENで1位を獲れたこともあって思い出深いですし、一番最近だと、やっぱり『100人×中出し 絶対に濡れてはイケない孕ませ学校』ですね。本中さんは、出演する自分としても、新しいことをやろうとしている感じがするし、続編では、こんな企画に女の子7人で一緒に挑戦できたし。
──それでは最後に、ファンの人たちに向けてメッセージをお願いします。
上原 私自身、ファンの人の存在が大きくて、ファンの人に頼ってしまっている部分があるので、引退して大丈夫かな? って思うところもあります。AV女優としての人生の中で、それでもみなさんの存在が一番大きかったということだけは伝えたいです。言葉では表現できないくらいの応援、本当に、本当にありがとうございました。
引退が発表されたのは、AV日本一決定戦「AV OPEN 2015」の表彰式の終盤。総合部門の表彰で、監督や出演女優が登壇した段階で、すでに何人かは目に涙を浮かべており、会場に集まったファンもどこか異様な雰囲気を感じ取っていた。 受賞者のコメントが続くなか、マイクを渡された上原さんは、おもむろにステージのセンターへ。自身が出演した受賞作『100人×中出し 絶対に濡れてはイケない孕ませ学校』を手がけた本中のプロデューサーである野田さんを祝福して一呼吸つくと、ふたたび口を開き始めるが、言葉に詰まってしまう。
しかし、意を決したようにキリッとした表情で、言葉を振り絞るように引退について語り始めた。
予想外の発表に、会場からはさまざまな反応が起こり、上原さんとともに受賞作に出演した女優陣も、目に涙を浮かべていた。私事なんですけど……来年の春で、引退します。来年の2月で(デビューから)丸5年になるんですけど、最初は名前も出ない企画(女優)からで、いつか一番になりたいとずっと思ってて。去年、ファンの人のおかげでDMMアダルトアワードで1位、AV OPENでも1番を獲れました。それから目標がなくなったけど、今日まで応援するファンの人がいるから続けてこれました。でも、上原亜衣の中の自分の人生も歩んでいきたいと思って、引退することを決めました。……言いたいことはいっぱいあるんですけど、長くなっちゃうんで、また改めて。(引退作は)12月いっぱいで撮り終えて、引退自体は春頃になると思うので、それまで、みなさん一緒に走り続けてください! 「AV OPEN 2015」での上原亜衣さんによる引退会見コメント全文
発表後、DMM.R18ニュースによるブースステージでは、記念すべき引退作に関する特報映像が流れ、上原さんの引退作が「100人中出し」シリーズでお馴染みの本中による、最後の100人×中出しと銘打たれた『最後に孕ませ隊 vs 最後に守り隊(仮)』であることが明らかに。 特報映像では、さまざまな女優や監督など、上原さんと縁の深いAV関係者が「上原さんを引退させたいか、させたくないか」について、一言ずつ語り、最後に「2015年12月30日全員集合」のキャッチフレーズとともに、本作に参加できる出演者を本中の公式Webサイト上で一般募集することが発表された。
2014年の「AV OPEN」ではヘビー級で第1位、2015年は企画部門で2位、総合部門で3位を獲得するほどの人気を誇る「100人×中出し」シリーズ。
今回の募集は、もはや上原さんの代表作とも言える同シリーズの最新作であり、上原さんの記念すべき引退作に参加できるまたとないチャンスだ。詳細は、本中のWebサイトで随時告知される。
【上原亜衣】引退させたいVS引退させたくない
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イベント情報
Japan Adult Expo 2015
- 会期
- 2015年11月17日(火)〜11月18日(水)
- 会場
- 豊洲PIT (東京都江東区豊洲6-1-23)
- 主催
- 特定非営利活動法人 知的財産振興協会(IPPA)
- 運営
- Japan Adult Expo運営事務局
<チケット>
【1日券】
前売り券:2,250円(税込)
当日券:2,500円(税込)
【2日券】
前売り券:3,600円(税込)
当日券:4,000円(税込)
関連リンク
上原亜衣
AV女優
1992年11月12日生まれのさそり座。サイズ:B83cm(Eカップ) W57cm H82cm
公式ブログ:http://blog.livedoor.jp/ueharaai/
Twitter:https://twitter.com/ueharaai1
本中
AVメーカー
公式Webサイト:http://www.honnaka.jp/
Twitter:https://twitter.com/honnaka_nama
連載
上原亜衣さんが擬似中だしにラップで疑問を呈した楽曲「REAL」のプロデュースなど、既存のAVメーカーにはなかった斬新な企画性で注目を集める本中。 そんな本中が全総力をかけて発売した作品が『100人×中出し 絶対に濡れてはイケない孕ませ学校』。これは、AV日本一決定戦「AV OPEN 2014」ヘビー級で1位を獲得した作品『100人×中出し』をさらにスケールアップさせた作品で、AV界のレジェンド・上原亜衣さんを筆頭に、紺野ひかるさん、AIKAさんなど、人気女優から期待の女優まで7名のAV女優が集結。 孕ませ隊と呼ばれる一般募集から選ばれた女優に中出ししたい素人男性、そして、孕ませ隊から女優を守る勇敢な戦士・守り隊が加わって、衝撃で壮絶、笑いあり、涙ありの超絶ハイパーポップなエンターテイメントに溢れる「鬼ごっこ」が行われた。 この連載では、そんな想像を絶する『100人×中出し』の収録現場に密着し、AV撮影の裏側や当時の女優たちのリアルな心境に迫った。 一方、この企画から約4ヶ月後、突如上原亜衣さんが2016年春をもって引退することが発表。「1番をとって目標がなくなった」という、まるでオリンピックのスポーツマンのような引退理由に世界中が震撼したことは記憶に新しい。KAI-YOU.netでは、その引退発表のステージをレポートし、さらにその直後に上原亜衣さんにインタビューしている。 彼女がどんな思いで引退を発表したのか、なぜ引退するのか? さまざまな疑問が解決するインタビューとなっているので、要チェックだ!
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