吉成曜

よしなり よう

吉成曜は、東京都出身の男性アニメーター、イラストレーター、アニメーション監督。東京デザイナー学院卒業。1971年5月6日生まれ。アニメスタジオ・TRIGGERに所属。日本アニメーター界でもトップに君臨する画力と業界の内外から評される。アニメーターである吉成鋼は実兄。

吉成曜

概要

1992年にマッドハウスに入社、動画マンとしてアニメ制作のキャリアをスタートするも、同年には退社してガイナックスに移籍。それから、2011年までガイナックスに所属し、同社のトップアニメーターとして数多くの作品を手がける。

ガイナックスの代表作である『新世紀エヴァンゲリオン』ではメカ作画監督及び原画担当、劇場版には原画担当並びに作画監督補佐で参加。多くのイラストレーションも手がけている。

人物、メカを問わず高いレベルでの作画で有名で、爆発などのエフェクト作画においてもその才能を遺憾なく発揮する。監督の庵野秀明すらも、吉成を「ゲキウマ」と評している。

『フリクリ』でも第1話の鉄橋上の場面など、難度の高いアクションシーンを担当。監督の鶴巻和哉は「彼は、ものすごく能力があるんで、当然のようにできちゃう」と語っている。

2007年には『天元突破グレンラガン』においてメカデザインを担当。作品のメインスタッフとして参加し、同作のキービジュアルなどを担当している。メカデザインとして参画した同作ではキャラクターが描けないことに不満があり、勝手に人の机に置いてあった原画を修正するという逸話も残っている。

天元突破グレンラガン』においては「吉成爆発」と名づけられた爆発エフェクトも見られる。かつてのガイナックス社内には今石洋之すしおをはじめとして、彼のファンを名乗るアニメーターが多数在籍した。

2011年にTORIGGERに今石洋之やすしおらと移籍し、2013年にアニメミライ作品『リトルウィッチアカデミア』で初監督をつとめる。

作風・エピソード

パーツやラインを強調した躍動感のある独特な動きが作画の特徴。その独自性ゆえか、彼の第二原画を担当するのは嫌がられるという。

アメリカ取材旅行の帰りの飛行機で、機内が暗くなりみんなが寝静まったところで突然頭上の明かりを付けて原画を描きはじめたこともある。

カートゥーンアニメのファンとして知られ、コンセプトアートや美術設定を担当した『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』ではその影響を垣間見ることができる。

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