ジョウバト、定戦(ジョウセン)、定規落とし──定規を使った謎の遊び、今でも小中学校で親しまれているのでしょうか?
人によっては懐かしいあの頃の記憶を呼び起こす商品、その名も「ニンジャ定規」が4月28日に発売されました。
開発したのは長野県白馬村を拠点にスノーボードブランドを展開するモンスタークリフ株式会社。スノーボード業界で培った開発技術を文房具に応用……ってどゆこと?!
定規バトル専用プロダクト「ニンジャ定規」とは?
「ニンジャ定規」とは、一般的な文房具の定規とは一線を画し、スノーボードの設計思想をベースに開発された“定規バトル専用プロダクト”です。
定規バトルについて説明すると、小中学校の休み時間などに楽しまれた定規を使った遊びで、その呼び方は「ジョウバト」「定戦」「定規戦争」など地域や学校、世代によって様々。
2人以上で行い、机の上に定規を配置してボールペンや消しゴムなどで定規を弾くことで、相手の定規を場外に追い出すのが基本的なルール。とはいえ、ここにもローカルルールが存在します。
「ニンジャ定規」では、この定規バトルを現代的にアレンジ。最大の特徴は、ペンや鉛筆を用いて弾くことで、机の上をジャンプする“3Dトリック”が可能な点にあります。
スノボ設計思想を応用、ジャンプやトリックが可能に
「ニンジャ定規」を開発したモンスタークリフ社は、スノーボードの設計思想を文房具へと応用。
特に、ペンで弾いて飛ばすという遊び方を前提に設計され、単なる計測ツールにとどまらない定規を実現しました。
長さ15cm、定規メモリ11cm。スノーボードと同様に、シェイプ・構造・滑走面のディテールに徹底的にこだわった設計が特徴。
「ニンジャ定規」の仕様詳細。説明がひらがなとカタカナだけでこどもにやさしいね
曲面の応用やロッカー構造により、回転・跳躍を自在に演出できるほか、手裏剣のような回転技など、机上でのジャンプやトリックが可能に。
滑走面にはスリット加工(ストラクチャー)を施し、摩擦を軽減したことで、スムーズな滑走性能を実現。
「ニンジャ定規」の裏面構造。滑走性を極めているらしい
表面に刻まれた溝がパワー伝達を高めている模様
また、表面に刻まれた溝にはザラつきある加工が施され、ペンをスリットにセットして定規を弾ける仕様です。力の伝達を効率化したことで、キッズでも安定した操作が可能になりました。
定規バトル特化のタフな素材──でもTPOにも配慮
当然、定規バトルに使う定規はタフでなくてはいけません。
壊れるたびに買い替えていては、定規バトルそのものが禁止になる可能性もあるので。
「ニンジャ定規」はジャンプによる定規同士の衝突、机からの落下などを想定し、定規としては異例のポリカーボネート素材を採用。一般的なアクリル樹脂の約40倍の強度という高い耐衝撃性を誇ります。
「ニンジャ定規」の見た目は普通の定規なので学校でも問題なく使えます(?)
もう一つ、かゆいところに手が届く点としては、そのデザイン。TPOに配慮したクリアとブルーの2色展開で、教育現場でも安心して使えるだけでなく、曲線や角を丸くする安全に配慮した設計。
表面は名前シールを貼ることができるエリアが設けられているので、「持ち物には全部自分の名前を入れてください」といったケースにも対応できるのが嬉しいですね。
定規バトル界(?)に誕生した「ニンジャ定規」という革新性
「ニンジャ定規」は、スノーボードの開発プロセスにおける逆転の発想から誕生しました──モンスタークリフ社は、プレスリリースでそう説明していますが、逆転の発想が何を意味するのか若干わかりません。
とはいえ、「ニンジャ定規」は同社が展開するスノーボードブランド「THE DAY.HAKUBA(ザ・デイドットハクバ)」で培ってきた設計・開発技術を活かし、スノーボードの要素を1/10サイズに凝縮した全く新しい机上プロダクトである……ということは伝わってきます。
「ニンジャ定規」を開発したモンスタークリフ社が展開するスノーボードブランド
モンスタークリフ社が、白馬という地形に根ざしたスノーボード開発で培ってきたシェイプ設計の経験と、白馬の山々で得た知見。それらが込められた「ニンジャ定規」は、遊びの新たな可能性を生み出すかもしれません。
公式サイトでは、実際に「ニンジャ定規」を使用した映像も公開中。令和に突如として生まれた定規バトルの革新性を、その目で確かめてください。
「ニンジャ定規」はモンスタークリフ社のオフィシャルオンラインストアで販売中です。

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