NHKがNHKスペシャル「ジャニー喜多川が築いた“アイドル帝国”の実像に迫る」を10月20日(日)21時から放送する。
旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の創業者である故ジャニー喜多川さん。
彼のアメリカ日系人社会での来歴や、ジャニーズ草創期を知る人物の証言を元に、メディアも加担して築かれた“アイドル帝国”と性加害問題の実像を紐解く内容になるという。
NHK、STARTO社タレント起用解禁を発表
SMILE-UP.社を巡っては、前社長・藤島ジュリー景子さんが、8月末までに関連会社4社の代表取締役会長を退任したことが明らかに。
こうした状況を鑑みてNHKは10月16日、STARTO ENTERTAINMENT社所属のタレント(SMILE-UP.社の元所属タレントのマネジメントを行っている)の新規起用を再開すると発表した。
同日には集英社やマガジンハウスなどの各出版社が、所属タレントの公式カレンダー発売を告知。
こうしたTV業界・出版業界の動きの一方で、10月9日には性加害被害者による当事者の会が会見を行い「問題が風化している」と指摘。
全容解明や被害者への誹謗中傷対策の徹底、新たな記者会見の必要性を訴えた。
NHKは過去「クローズアップ現代」で性加害問題を二度特集
NHKは2023年9月と12月、番組「クローズアップ現代」の中でジャニー喜多川さんによる性加害問題を特集していた。
こちらでは、NHKも含めたテレビ業界がなぜ性加害問題に向き合ってこなかったのか、補償の進め方に問題はないのか検証している。
今回のNHKスペシャルでは、ジャニー喜多川さんの関係者に取材。多くのタレントを世に送り出す一方で犯罪行為を重ねていたジャニー喜多川さんの人物像に迫り、性加害がなぜ長年見過ごされてきたのかを取り上げるという。
前述の起用再開にともない、NHKが大晦日に放送する「第75回NHK紅白歌合戦」に、同社所属タレントが出場する可能性も浮上する現在。今回の番組でどのような検証が行われるのか、NHKの姿勢が問われる。
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