四足歩行で動きぶつかり合うPlayStation、セガサターン、ファミリーコンピュータの動画……一体これは何なのか?
「次世代ゲーム機戦争(物理)」という文言と一緒に投稿された、相撲でも取っているかのような懐かしきゲーム機たち。9月14日にXに投稿されて話題になりました。
足をせわしなく動かす姿が健気に見えてかわいい。この作品を手がけたtomorrow56さんに、制作したきっかけなどをお聞きしました。
セガサターンはプレステより強いらしい
話題になった動画が撮影されたのは、9月11日〜15日にかけて、札幌各所でテック/エンタメなどのテーマでイベントが催された都市型フェスティバル「NoMaps2024」。
このフェスのイベント「NT札幌 mini」に出展したtomorrow56さんが、四足歩行のPlayStationたちを展示すると注目の的に。
「『あ、セガサターンの方がプレステより強いw』と喜んでくれたのが印象に残っています。あと、意外と若い人や子どもさんのほうが面白がって遊んでくれたのが予想外でした」。
セガサターンの方がガタイがいいですからね。真正面から行くとファミリーコンピュータは苦戦しそう。小回りをきかせて活路を見出す戦法が有効そうです。
ちなみに、tomorrow56さんは四脚歩行の作品を他にもいろいろと制作しており、「元々はM5Stack(編注:マイコンモジュール)を顔に見立てたものをつくっていた」といいます(外部リンク)。
ドリームキャストとNintendo64も参戦準備中!
そもそも、なぜ四足歩行で動くゲーム機をつくろうと思ったのか?
その背景を聞くと、四脚歩行のラジコンを制作していた時に、「シンプルなコントローラが欲しくなり、ファミコンのコントローラを改造した」のがきっかけとのこと。
その結果、ファミコン本体が余ったので、『これを上に乗せたら面白いのでは?』と思ったのだとか。
大元になる四足歩行ユニットは、それぞれの脚に2個ずつ動力となるサーボ(自動制御装置)を使用。これを「M5StickC+サーボドライバ基板で制御し、コントローラは本体と同じものを使用。通信は2.4GHzの無線を使っています」と教えてくれました。
できあがった第1号のファミコンの後に、セガサターンのジャンクを改造したら好評だったため、「『それなら次世代ゲーム機対決を!』ということで、PlayStationを追加」したそうです。
今後制作予定の作品についてと聞くと、「ドリームキャストとNintendo64は改造しようと準備しています。あとは、CDトレイの自動開閉で威嚇する機能を追加する予定です」とのこと。
ということで、新たな刺客参戦!
新ゲームハード・PlayStation 5 Proが話題となり、ゲーマからの熱い視線が集まっている今、昔懐かしいゲーム機たちの頂上決戦(物理)も見逃せない様相を呈しています。
tomorrow56さんのプロフィール
北海道札幌市在住の電子回路設計エンジニア。ガジェット/テック系の記事を多数執筆。工学社の雑誌『月刊I/O』で「100円ショップのガジェット分解」を連載中(ThousanDIY名義)。
主な著書に『100円ショップのガジェットを分解してみる』シリーズ、『100円ショップガジェット解体新書』(共に工学社)。『感電上等! ガジェット分解のススメ HYPER』(共著、オーム社)。
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